新・信州暦 信州のシーズンに入りましたよ

nasinohana.jpgこのところポカポカと暖かい日が続いて、信州各地から花の便りが聞こえてきています。立科町の津金寺自然探勝園では、群生するカタクリの花が、白馬村の姫川源流自然探勝園では、フクジュソウが見ごろを迎えています。飯山市の菜の花公園では、暖冬の影響で例年より少し早めに菜の花が見ごろとなりました。これから月も大きくなっていくので、歌にある「おぼろ月」も菜の花畑で楽しめるかもしれません。千曲市では5月6日までチューリップまつりが開催中。かたや、同市森の「あんずの里」では、あんずの花も落ち、青々とした新葉が生長をはじめています。これから、6月の収穫に向けて実が育っていくのです。南信地方では、梨の白い花(写真)も満開になりました。受粉作業が本格化した梨農家では、ひとつひとつ手作業で受粉を行う姿が見られます。北信地方の梨の花は芽がふくらんで開花直前で、農家では不要な芽を取り除く「芽かき」という作業に追われています。

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countryroad.jpg24日には年間200万人が訪れる上高地(安曇村)が開山し、27日には開山を祝う開山祭が開かれます。いよいよマウンテン・カントリーが最も美しくなり、気持ちがよくなるシーズンの到来です。日本の屋根に位置する信州に、今年も太陽をいっぱい浴びに来てください。また27日は諏訪大社上社の摂社であり、茅野市にある御座石神社で、天下ごめんのどぶろく祭りが開催されて、昨年の秋から準備されてあらかじめ神前に供えられたどぶろく、うどをどぶろくの粕で和えたもの、鹿の肉が、参拝者にふるまわれます。はるか中世にさかのぼる起源の古い例祭です。詳しくは日本各地の酒文化を探求する酒文化研究所の「神酒を醸すどぶろく祭」という記事を参照してみてください。

また蓼科高原の白樺湖では「スローライフフェア」も27日から黄金週間の5月6日まで開かれ、自然の恵みを活かしたエネルギー衣・食・住における循環型社会を楽しく体験することもできます。そしていよいよ29日のみどりの日を皮切りに今週の週末から来週はゴールデンウィークに突入します。

来週は長野県のおいしい食べ方も休刊させていただきますが、5月2日は「夏も近づく八十八夜」。立春の日から数えて88日目。そして満月。長野県ではこのころ遅霜に最も注意が必要になります。そして連休最後の日の6日(日曜)は二十四節気のひとつ「立夏」です。暦のうえではこの日から秋分の日の前日までが「夏」とされるのです。

5月の長い連休が終わると、信州の野山も緑に彩られ初夏に入ります。蛙たちも盛大に鳴きはじめています。小林一茶の有名な「やせがえる 負けるな一茶 これにあり」の俳句は、小布施の曹洞宗梅洞山・岩松院というお寺で詠まれたといわれています。5月8日は浅間山の山開き。

indexarrow.gif 長野県の春の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

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