12月も中盤にさしかかり、いよいよ年越しが近づいてきました。
年越しといえば、そば! ということで、とある休日、無性にそばを食べたくなった編集部員が、県内の通な店に行ってきました。
玄そばのむき実のみを石臼挽き、荒挽粉で
皆様、水だけでそばを食べる「水そば」を食べたことがありますか?
その名の通り、つゆはつけずに「水」だけをつけて食べるおそばです。
やって来たのは、松本市浅間温泉にある「手打ちそば あるぷす」。
明治27(1894)年創業、現在4代目の老舗です。お店の雰囲気も、静かで落ち着いています。
こちらで出す水そばは、実の入りの良い最高級の玄そばを石臼挽きし、通常より荒めに製粉したものを使用。そば粉10割に対し、つなぎ粉2割(外二)で打ち上げ、アルプスのおいしい水で茹で上げた、上品で甘味のあるそばです。
店主おすすめの食べ方を紹介していただきました。
水そばのおいしい食べ方
1. そば本来の香り・風味を味わうため、お水だけで食べる。(そばの先を少し浸す程度)
2. 箸先に塩を少し付けただけで食べる。
3. 水・塩で食べた後、やはり「そばつゆ」という方は、つゆで食べる。
上品な香りと甘味を堪能
実際に水だけで食べてみると、確かに、そばの香りが鼻腔に広がるのをしっかりと感じることができます! また、そばのコシや風味も直接感じられ、とても上品で優雅な気持ちになります。つゆにつけて食べるのではなかなか味わえない、そば本来の旨味が感じられるような気がします。
次に、塩を少しつけて食べてみると、塩によってさらにそばの甘味が引き出されます。
水・塩のみで十分おいしく食べられます。
そばの素材もさることながら、アルプスの「水」のおいしさも、お互いを引き立てているように感じられます。
つゆも、そばの甘味を引き出すため辛口になっており、安曇野穂高のワサビやネギも添えられているので、好みの味を探りながら、いろいろな食べ方を楽しむことができます。
あるぷすでは、水そば、そば粉100%の「十割そば」、そば粉8割・つなぎ2割の「二八そば」の3種類が楽しめる、「やまびこセット」もあります。
右から水そば、十割そば、二八そば
収穫量は全国2位、そば店の数は全国1位
長野県は、昼夜の寒暖差が大きく、水はけのよい山地の畑がそばの栽培に適しており、かねてより盛んに栽培されてきました。もともとそばは、「そば団子」や「そば掻き」として食べられてきましたが、江戸時代に「そば切り」と呼ばれる"麺"食としての現在の食べ方が、長野県で生まれたという説もあります。
収穫量は、北海道に次いで全国2位、また、そば店の数は日本一だそうです。
戸隠そば(霧下そば)や開田そばなど、長野県には、そばの名産地が数多くあります。
ぜひ、お出かけの際には、おいしい信州そばをお召し上がりください♪
- 長野県松本市浅間温泉3-1-13
- TEL 0263-46-1471
- 営業時間:11:30〜14:30ラストオーダー
17:30〜20:30ラストオーダー
- カフェタイム 10:00~17:00
- 定休日 水曜日