手作りりんごポン酢がおいしい！信州松本のご当地鍋

寒い季節、無性に食べたくなるのが「鍋」ですよね！
日本全国各地に様々なご当地鍋があります。ちゃんこ鍋、きりたんぽ鍋、ぼたん鍋、ハリハリ鍋、ほうとう鍋・・・。地域によって具材や味付けも様々です。
実は、長野県にもご当地鍋があるのです。その名も「信州・まつもと鍋」。
今回は、冬に食べたくなること間違いなし！ 信州の特色いっぱいの鍋をご紹介いたします。

「信州・まつもと鍋」とは！？

「信州・まつもと鍋」とは、JA松本ハイランド・松本大学・JA松本市が中心となり開発チームを結成し、「寒い松本の冬に人々が鍋を作って食べることで温かく幸せになれる」よう想いを込めて作られた鍋です。２０１４（平成２６）年には、１２月１９日、１月１９日、２月１９日を「信州・まつもと鍋」の日として（一社）日本記念日協会に正式登録されました。

今回訪れたのは「信州の冬のあったか鍋～JAさんさん産直の日」開催中の「ファーマーズガーデンやまがた」。この日、「信州・まつもと鍋チャリティー振る舞い」が行なわれました。
店頭に設置されたテントでは、大きな鍋（約３００人前）で調理が始まっていました。
鍋を作るのは、信州・まつもと鍋に開発から関わっているJA松本ハイランドのファーマーズガーデン統括の小原課長。直売所でこの鍋の魅力をPRし、地域農業を盛り上げようと情熱的に取り組んでいます。

ここで、小原課長からのアドバイス☆

調理中の小原課長

・松本一本ねぎと鶏肉は、焼くことによって旨みと甘みが出るため、だし汁を入れる前に鶏肉と松本一本ねぎは焼いたほうがおいしくなる！
・とにかくたくさんの野菜をいれることで、うまみが増す！
・つけだれのりんごポン酢のりんごは、ボケたものでも問題なし、その都度すりおろしたほうがさわやかな香りが、それぞれの素材を一層引き立てる！

レシピは、クックパッドにもアップされていますよ。

意外なおいしさ！すりおろしりんごポン酢

レシピを見ていただくと分かるとおり、材料はJA松本ハイランド産のものばかりです。
何と言っても一番の特徴は、つけだれにりんごを使用すること。「え～、鍋にりんご？」とお思いの方、試す価値アリですよ！ ポン酢にりんごの甘みが足されて、まろやかな味に。りんごは食材の味を邪魔しない程度に香り、食欲を増進させます。特に豚肉との相性は抜群で子どもたちがもりもり食べます。

りんごポン酢の作り方のポイントは、りんごとポン酢を１：１でまぜること。りんごの入れすぎは、甘くなりすぎるのでご注意を。

絶好の鍋日和、雪の降りしきる中、お買いものに来たお客さんは、次々と設置されたNHK歳末たすけあい募金箱に募金を入れ、あつあつの鍋を食べていました。

周りからは「おいしい～」「温まる～」という声が飛び交い、「えっ！ 鍋にりんご？ 家でもやってみよ」など、大好評でした。小さな子どもは、ぴょんぴょん飛び跳ねて食べていました（おいしすぎたため？）。食べながらみなさん笑顔になっていたのが印象的でした。

大きな鍋での振る舞いで、みんなに温かく

小原課長は「炊き出し用の大きな鍋で作ることは、大きな災害が起きた時の炊き出し訓練にもなる。３００人前の鍋を作るためには具材がどれだけいるのか・・・。イベントでの振る舞いの経験が生きてくると思う」と言います。

この信州・まつもと鍋チャリティー振る舞いは、地元農産物の消費拡大だけでなく、困っている人たちへの温かい支援と、万が一の訓練も兼ねているんですね。
今後、このイベントは、信州・まつもと鍋の日に一番近い日曜日の２０１８年１月１４日と２月１８日にも開催します。

ファーマーズガーデンやまがた

信州・まつもと鍋（Facebook）