先週に引き続き中野ひな市の話題をお届けします。3月31日・4月1日に行われる中野ひな市では、「中野土びな展示即売会」「全国土人形即売会」や「ひな市フェア」、「まちかど土びな展」など、多くのイベントが行われ街は賑わいました。
そして、3月31日夜、中野ひな市は別の賑わいを見せます。西町祭祀団による「大灯籠びな巡行」です。
迫力の大灯籠びなが中野市街地を行進する様子とその舞台裏を取材しました。
夜の街を盛り上げる、巨大な人形と若い衆
鯛乗り恵比須
踊り子
【18時 出発式】@信州中野商工会議所南側駐車場
夕闇があたりを包みはじめ、灯籠びなに明かりが灯り、出発式が始まりました。
中野市長や西町祭祀団団長をはじめとする関係者のあいさつ、「鯛乗り恵比寿」の鯛への目入れと続き、「雲井太鼓」の勇壮な演奏を合図に「大灯籠びな」が出発します。
明かりが灯った灯籠びな
出発式での団長あいさつ
雲井太鼓
1番目に「鯛乗り恵比寿」、2番目は「福禄寿」、最後は「巴御前」が行進します。
信州中野商工会議所前を出発し、2時間ほどかけて市街地を巡行。途中2カ所で、「鬼島太鼓」と「ふるさと太鼓」の演奏があり、行進を盛り上げます。
行進する鯛乗り恵比須
この日は、あいにくの天気で小雨が降り肌寒い夜でしたが、担ぎ手の皆さんの「ワッショイ! ワッショイ!」の掛け声が、街に響いていました。
行進する福禄寿
行進する巴御前
和紙の貼り替えも自分たちで行い、次の世代へ
西町祭祀団第38代団長・春日建章さんにお話を聞きました。
ーー「大灯籠びな巡行」の始まりは?
「大灯籠びな巡行は、区(西町)の先輩方がひな市を盛り上げようと始めたと聞いています。今年で38年目です。青森のねぷたを参考に、試行錯誤して造りました」
ーー制作期間はどのくらいですか?
「全部で5体ありますが、団員が約2カ月かけて、毎年1体ずつ和紙を張り替えています」
福禄寿
巴御前
大灯籠びな巡行は、一般の方も担ぎ手として参加できます。
昼の部・中野土びな展示即売会とともに、夜の部・大灯籠びな巡行にも参加してみませんか。
中野ひな市公式ホームページ