北信濃伝統の土人形 立ヶ花の土びな制作の裏側

立ヶ花人形

8月、「立ヶ花土びな」のもうひとつの顔を紹介しました。あれから半年・・・、土びなはどのように変身しているでしょう。

夏、素焼きをした人形は、冬季に色付けをします。
まず、胡粉で全身を白くし、顔や手足などは肌感を出すため「艶出し」をします。
女性や公達などは白色、男性などは肌色の艶出しを塗り、乾いたら布でこすり、すべすべツヤツヤにします。この作業、けっこう手が疲れます。
そして、薄い色で面積の小さい部分から色を塗り進めていきます。

立ヶ花人形

この段階では、まだのっぺらぼう状態です。

立ヶ花人形

立ヶ花人形

この後、顔描きをしていきますが、とても神経を使います。
眉や目、口を描くと、表情が生まれ人形らしくなります。
雛人形のCMで「人形は顔が命」とありますが、正にその通りです。
この先さらに色を塗り進め、コーティング、着物の模様・金入れを施し、色鮮やかな人形になります。

立ヶ花人形

大・中・小の招き猫。真ん中の猫は、この後コーティングを施し"金色の招き猫"に見立てます。

土人形の里では、3月の「中野土びな市」に向け、制作を進めています。(マロン)

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マロン

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