町歩きと楽しむ善光寺七福神めぐり

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長野駅から北東に数分進むと、まるで善光寺さんへ導かれるかのようにまっすぐに延びる善光寺表参道(中央通り)に出ます。問御所付近からは歩道整備がされ、緩やかにのぼる道沿いに花やベンチも置かれ、訪れる人々に優しい通りとなりました。参拝はもちろん、ショッピングやグルメもよし、散歩コースにもまた楽し。

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中央通り大門町から善光寺を望む

実は、この周辺には街歩きしながら福を呼ぶコース(全長約2.5km)があるんです。今回は、知る人ぞ知る「善光寺七福神めぐり」をご案内しようと編集部員が実際に歩いてきました。恵比寿・大黒・弁財天様......。あぁ、幸せになりますように。

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- 一番 刈萱山西光寺 -
北石堂町1398-1
長野駅から5〜6分、善光寺に向かって右側の通り沿い。「かるかやさん前」の信号角のローソンの2軒先。「かるかやさん」と親しんで呼ばれ、刈萱上人と石童丸親子の悲しいお話や地獄絵(道徳)の絵解き(その昔文字の読めなかった人々にも絵巻で内容を伝える)のお寺としても有名。

20130424shiti03.jpg寿老人:
健康・長寿・幸福の神様。白く長いひげが特徴。手に持っている杖には長寿の秘訣が......。


スタートのこちらで御朱印色紙(800円)を購入し、御朱印(100円)を押していただく。七福神めぐりコースの地図もいただける。
刈萱上人親子のお墓案内や大蛇塚の話をしてくれるほか、二番〜五番までは無人のため、御朱印の押し方の説明や小銭の確認もしてもらえるのがうれしい。

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刈萱上人と石童丸親子

- 二番 大国主神社 -
南長野南県町1085

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善光寺表参道から、一番離れた場所、長野中央郵便局駐車場の隣にある。ここからは無人のため、施錠された神社の引き戸の四角い窓からお賽銭(御朱印料)を入れる。

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○大黒天:
農産(五穀豊穣)と有福・福徳の神様。インドのシヴァ神と日本の大国主命の神仏習合の神様。頭巾をかぶり打ち出の小槌を持っている。小槌はすべてを生み出す大地ともいわれる。
※通常神様の拝観は不可(お祭りや善光寺御開帳、または神社の方がいらした時は開帳)

- 三番 秋葉神社 -
南長野西後町1568 十念寺
再び中央通りに戻り、向かって左側を善光寺方面へ(中央通りに戻らず、昭和通りを渡り、北に向かう路地裏探検コースもあり)。

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入口が見えづらいが、小林薬局の隣りを入る

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戸隠で母が観音を念じて生まれた神童で、修験者から権現となった三尺坊ゆかりの神社。火難を逃す・苦患を救う・満足を与うという三大誓願から福禄寿の三徳とつながる。

20130424shiti08.jpg○福禄寿:
福徳・高禄・長寿、三徳の神様。頭長が特徴で南極星の化身とも言われている。


小腹がすいたら信州そば
秋葉神社を出てそのままのぼると、真っ白なのれんに「手打ち蕎麦あんき」の文字が......。寒さ&小腹対策のため、ここで昼食休憩をとることに♪ ガラス戸を開けるとストーブがぁ、生き返る〜!
(注:この時期の信州をなめてはいけません)

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清潔感のある店内のあちこちにお花が飾られ、まるでカフェのようです。早速、ざるそば(600円)をいただきました。甘さを抑えたすっきりしたつゆとコシのある細蕎麦。善光寺にほど近い「元屋」さんで働いていたご主人が2年前からご夫婦で始めたこのお店、店名の「あんき」とは信州の方言で「気楽に」「安心」「ゆっくり」という意味。ゆったりくつろいでほしいという思いを込めて。優しくかわいらしい奥様の笑顔(*^-^*)に元気をもらい、再び「七福神めぐり」へ。
長野市地域ポータルサイト>食べる>そば>そば処 あんき

- 四番 蓮池山往生院 -
権堂町権堂アーケード内

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中央通りをさらにのぼり、北野文芸座前の信号を右へ。権堂アーケードの商店街を少し進むと数件先の左手に弁財天ののぼりが見える。正面のマンションに圧倒されつつ路地を入ると、左奥にかわいらしい弁天様が。

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○弁財(才)天:
七福神のなかで紅一点の音楽(芸術)と知恵(学問)、河(水)の神様。宇賀弁財天社は花街権堂の芸能の神として古くから信仰されており、信州最古の弁財天といわれている。

- 五番 藤屋御本陣前(THE FUJIYA GOHONJIN)-
大門町80

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大門の信号を超え、しばらく進むと右側に石造りの旧御本陣の藤屋さんが見える。江戸時代創業の参勤交代における本陣(殿様の宿)で、多くの名士も滞在した御宿。現在はレストランや結婚式場にリニューアル。その玄関前右側に布袋様が。

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○布袋尊:
至福・開運・良縁・子宝の神様。中国の禅僧、弥勒菩薩の化身とも。ふくよかなお顔と大きなお腹、布袋が特徴。

- 六番 西宮神社 -
岩石町257

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最後の信号を右へ曲がり細い割には車の多い道をまっすぐ行くと、つきあたりに「長野のえびすさん 西宮神社」の鳥居が現れる

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○恵比寿:
大漁豊漁転じて、商売繁盛・五穀豊穣・除災招福と広くご利益あり。右手に釣り竿、左手に鯛を持つ日本古来の神様。たくさんの恵比須顔に会え、自然と笑顔になれる。11月23日の恵比寿講大煙火大会は冬の花火として有名。

- 七番 善光寺世尊院釈迦堂 -
元善町475

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菓心美和を右へ

仲見世通りの和菓子屋さんを右に曲がり路地を抜けると赤・青・金色に輝く世尊院釈迦堂が。御本尊は等身大の釈迦涅槃像。仏教行事や特別な日に御開帳される。

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○毘沙門天:
戦い・勝負の神様。北方の守護神。※通常神様の拝観は不可(祝祭日、善光寺御開帳時には開帳。または別途依頼が必要)

- 善光寺本堂手前の御朱印受付 -
元善町491
七福神めぐりを無事に終え、ひと安心......。と思いきや、実は、これで終わりではございません。これまで巡った寺院・神社での満願成就を善光寺さんでさらにお願いするのです。
本堂に向かって右側のお守り・おみくじ販売所の隣へ。御朱印受付の女性に「おめでとうございます」と御朱印を渡していただきました\(^ ^)/

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満願成就を達成!?
帰り道、途中で気になっていたお蕎麦屋さんへ。「まだやってるかな?」とドキドキしながら「十割そば 大善」へ到着。一茶の古里、信濃町の地粉「霧下そば」使用とくれば、ぜひっ!! 民芸調の店内にはりんごも一袋100円で売られ、地元感満載なのがうれしいですね。

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こちらでは十割そば(500円!)と山菜天ぷら(350円)を注文。十割そばはやや甘めのだしが効いたつゆに、つるっとのど越しの良いそば。「十割」ってもっと短くて、そば粉のざらつきを感じるのかと勝手にイメージしていた編集部員には驚きでした♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!
山菜天ぷらは、ふきのとう・コシアブラ・春菊のほかに野菜天と大満足☆ お腹が苦しいのも忘れて完食。幸せでした〜。
(アレ、もしかして、これが満願成就!?)
信毎信州そば漫遊「十割そば大善」

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道を彩る花々を眺めながら歩こう(中央通り)

大型連休は風薫る信州へ
GW直前となりました。信州にお出かけ予定の皆さま。そして、これから観光予定を立てるという皆さま。この春、ぶらり街歩き「善光寺七福神めぐり」はいかがでしょうか? 縁起の良い神様にあやかって大いに福を呼び込みましょう!
2013年5月3〜5日には、チューリップの花びらを使った花の地上絵が見事な「善光寺花回廊ながの花フェスタ2013」。5月5日には、長野駅から善光寺までの表参道が、稚児行列や楽隊のパレードで賑わう「第91回 仏都花まつり」が開催されます。こちらもお楽しみに。
◇関連リンク
さわやか信州旅.net
善光寺七福神めぐり


「善光寺さん」が東京へ行きます!
2013年4月27日〜5月19日まで、東日本大震災復幸支縁として両国回向院にて善光寺出開帳が行われます。

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