食育・健康

日本一うまいお米を育てた小学生たちに会う

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長野県の小学生の育てたお米が、11月下旬に開かれた「第12回米食味分析鑑定コンクール・国際大会」の有機栽培小学校の部において金賞を受賞しました。その小学校は、北信州は木島平村にある木島平小学校で、このコンクールには他にも日本全国から25校が参加しています。米・食味分析鑑定コンクール・国際大会とは、米・食味鑑定士協会が主催する新米の食味鑑定による国際コンクールです。

木島平小学校では今年の春に全校児童で田植えを行い、栽培過程で重要な水の管理は5年2組の子どもたちが担当、今年の秋に稲刈りをして、収穫された木島平小学校のお米をコンクールに送ったところ、めでたく最高位の金賞6校の中の1校に選ばれたもの。

さっそく木島平小学校に取材に出かけました。

そこは新しくて古い小学校でした
木島平小学校は今年4月に村内の3校が統合して発足した学校でした。新しい学校ですが歴史は古く、元々は明治時代の初めに創立された古い3つの地元に根づいている小学校の流れのなかにあります。今年の春から夏、そして秋にかけて、5年2組の19人が中心となって、全校児童269人で力を合わせ、米作りに取り組んだそうです。

近所の農家から13アールの田んぼを借りうけ、その田んぼで「コシヒカリ」を栽培しました。学年PTA会長の岡田徳夫(のりお)さん−−五年生の子のお父さん−−の熱の入った指導と、地域の住民の方々の協力をもらいながら、栽培に取り組んだのです。

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お米が育つのに適した環境
この地区は標高383メートル、山の雪どけ水と日中の寒暖の差が米作りに適していました。しかしながら傾斜地でもあったことから、水の管理は大変な作業でした。1日に3回の水管理は休みの日も休まず続けられたそうです。

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収穫したお米は全部で810キロでした。それらは子どもたちの保護者や日頃お世話になったみなさんにプレゼントされたり、「安全・安心」とメッセージを入れた2キロ入りの米袋に詰められて、地区内のイベント等で販売体験をしました。食べた人からは「甘くてふっくらしていておいしいから、また買いにきた」との嬉しい声も聞こえたそうです。「きちんとやることの大切さを知った」「全校で田植えをしたお米を守ろうと頑張った責任感が成果として表れ、それが評価された」と子どもたちも大喜びです。

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ごはんのおいしさを分けあおう!
先月には、収穫した米を使って、5年生が全校生徒のた めにおにぎりをつくってふるまう、収穫祭が行われました。1人2個ずつ、ごはんのおいしさを判ってもらうために、梅干とごま塩の二種類のおにぎりを用意。「おいしい〜」「甘い」とあちこちから好評の声が聞こえてきたそうです。担任の市川恵子先生が話してくれました。

「子どもたちは今までの苦労が、金賞に結びついたことを周囲の評価でだんだんと実感し、喜びにつながってきている。来年は次の5年生が米作りを中心となってやっていくが、『今からぼく達も協力するから』という頼もしい声も聞かれました。これも地域全体で子ども達を支えてもらってきた成果です」

汗をかき、苦労をして育てたお米が目に見える形で評価されたことで、郷土で育んだ「お米」は木島平の子どもたちにとって、特別な存在に変わったに違いありません。

Have A Rice Day!


関連サイト:

 ・木島平小学校のHP

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