信州では梅雨明け宣言されてからすっきりしない日が続いておりますが、これからの熱い夏を乗り切るには、誰がなんと言おうとやっぱり焼肉。ちょっと強引ですか? いやいや、ここはスタミナつけてバリバリ行きましょー。
信州牛は、肉質が良く、毎年開催されている「全日本牛枝肉コンクール」など各種コンクールで常に高い評価を得ています。みなさん、知ってましたか? 知らなかった人はぜひ一度食べてみてください。舌の上でとろけるようなお肉をはじめ、美味しい肉がそろっています。超有名なブランド牛にも負けない自信があるんです。上に掲げたロゴマークだって、眼を細めてじっと見てると鼻息の荒い元気な牛がこちらに向かって突進してくるみたいでしょ。
南信州焼肉新聞によりますと
信州がいかに肉に対して力を入れているか知ってもらうために、一例を紹介いたしますと、とりあえず長野県の南部にある下伊那に出かけていただきます。この地域では県内畜産農家の25%にあたる農家の方々が、日夜、安全・安心な畜産物を生産することに持てる力を注いでいます。今から3年前には、行政やJA、食肉加工業者、飲食店など牛肉に携わる関係者が、ここで生産される牛肉の知名度アップと消費拡大、観光誘致などを目的にして「南信州牛ブランド推進協議会」なるものを設立し活動しています。しかもこの夏は「南信州焼肉新聞」というフリーペーパーまで発行するほどの熱の入りよう。
南信州は日本で一番焼肉店が多い土地だ
編集部が腰を抜かすぐらい驚いたのは、そしてみなさんもきっとビックリされるのは、なんと「南信州(飯田・下伊那地域)は日本で一番焼肉店が多い土地だ」という事実です。南信州牛ブランド推進協議会の調べによれば、人口1万人あたりの焼肉店軒数が全国1.7軒のところ南信州は4.7軒と全国平均の実に2.8倍。
人口1万人あたりの焼肉店数 |
大阪市 |
3.6 |
名古屋市 |
2.7 |
東京都区 |
2.4 |
飯田市 |
4.6 |
南信州 |
4.7 |
長野県 |
1.7 |
全国 |
1.7 |
あの焼肉文化発祥の地といわれる大阪市ですら3.6軒ですから、その数の多さたるや、おそるべしではありませんか。たしかに記者が飯田に初めて行ったあの夜・・・も、まずは焼肉屋に連れていってもらった記憶があります。今ではセンマイ(牛の第3胃)もあたり前となりましたが、やや黒味がかった細かいいぼいぼのあやしい物体の、見た目と味のギャップに驚かされ、焼肉とはこういうものだということを教えられたのも飯田の街でした。
今夜は当然焼肉にしませんか
地元産の牛や豚をはじめモツ焼きなど気軽に味わえる南信州は、信州における焼肉文化の中心地にあるといえるでしょう。なんか今夜は焼肉の気分に・・・なってきましたよね? そうでしょう、そうこなくては・・なに? あれは狼煙(のろし)じゃなくて焼肉を焼く煙だと・・まあ、どっちでもおいしいにこしたことはありません。
最後に南信州産の牛肉の特徴をばリストにしましたのでご笑覧あれ。
南信州牛がおいしい4つの特長
(1)良質なアミノ酸が豊富
(2)不飽和脂肪酸が多く、なめらかな食感
(3)冷めても脂肪が固まりにくく、旨みが損なわれず美味しい
(4)高い芳香性と固有な香り
現在「南信州牛フェア」が8月31日まで開催されており、飯田市内をはじめ下伊那地域の参加店で美味しいお肉が提供されています。この夏休みにはぜひお越しいただき、その味を存分に堪能されんことを切に希望いたします。
もっと知りたい:
南信州牛ブランド推進協議会(お問い合わせ:飯田市役所内)
電話 0265−21−3217
南信州牛とは(飯田市ホームページ)
JA全農長野 JA長野県・信州肉牛生産販売協議会
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