先週から雨が断続的に降り、しかも連日30℃を超える蒸暑い日が続いています。6日には一時、諏訪地域と佐久地域に大雨警報も出ました。一昨日の七夕も県内では、ぐずついた天気。少しでも晴れてくれれば、編集部のある長野市でも「天の川」が見れるかなと思っていましたが、今年は空すら見ることができませんでした。みなさんのところでは、天の川はご覧になれたでしょうか。しかし信州では旧暦(8月7日)で七夕を祝うことが多く、もう一度来月8月に七夕を楽しめます。長野市にある権堂アーケードで行なわれる「第36回長野七夕まつり」写真(7月25日〜8月7日)でも、きっと色あざやかな七夕飾りがみなさんをお出迎えしてくれます。
7月の第一土曜日である5日は「国際協同組合デー」でした。毎年この日は、世界のさまざまな協同組合の関係者が平和と健康、人間らしい豊かな暮らしをめざし協同組合のさらなる発展を誓い合う日とされています。長野県のJA=農業協同組合でも、時代に即した協同組合運動を展開しようと確認しあいました。
6日の日曜日には、小谷村と新潟県糸魚川市境にある日本百名山の一つの「雨飾山」(1963メートル)で、夏山開き。信州の山々も夏の本番です。
7日月曜日には、長野県の代表果樹リンゴのトップバッターとして、早生(わせ)種「祝(いわい)」の出荷が共和園芸農協選果場(長野市篠ノ井共和地区)ではじまりました。その日、ようやく出荷を迎えたリンゴ農家さんからは、喜びの表情と、いよいよ本番だと力の入った声が聞こえました。リンゴは、主に関東地方に出荷され、お盆飾りなどに使われます。その他の主力品種の「つがる」は8月、「ふじ」は10月頃に収穫が行なわれる予定ですので、首を長くして今しばらくお待ちください。
路地の畑に目を向けると、キュウリやナス、トマト、シシトウなどの野菜が大きくなっているのがわかります。また、みんなの大好きトウモロコシ(スイートコーン)の出荷もはじまっています。上伊那のファーマーズあじーななど、各地域の直売所にも、3本400円前後ですでにお目見えしてますよ。また、高原野菜の宝庫、八ヶ岳山麓からはレタス、ハクサイ、サニーレタスの出荷が続いています。
果樹では、旬のプラムが中野市や木島平村、飯山市、志賀高原といった産地から「大石早生」「紅りょうぜん」「ソルダム」などの品種の出荷が間もなく開始されます。関係者によれば、今年の生育状況は春先からの好天に恵まれて、おいしく仕上がっているとか。8月に入ると「太陽」「貴陽」「秋姫」といった品種が続きます。ジューシーな果肉にかぶりつくのももうすぐそこです。
先週に予告したバケツ稲の「中ぼし」作業ですが、冒頭でお伝えしたとおり、天候不順でバケツ内の乾きがいまひとつです(写真)。引き続き、レポートを次週まで延期します。ちなみに、長野県の多くの田んぼの中干しは、梅雨が完全に明けてからですのでご安心を。編集部近くの長野市の善光寺平では、サイクル的には県内でも比較的遅く、昔から「稲の中干しは、土用丑の日(2008年は7月24日)を目安にするといい」と言われています。
*巻頭のカバー写真を入れ替えました。この時期にしか味わえない甘酸っぱい生のアンズたちの出荷が終盤を迎えています。6月下旬に千曲市森でおこなわれたアンズの大きさや善し悪しを生産者同士で確認しあう「目揃会(めぞろえかい)」で撮影したもの。
●つい先日には三日月でしたが、10日にはもう上弦の月。もし晴れているようなら、10日にはまた夕方の西空で火星と土星が最接近する光景を見ることが出来ます。
11日は国連が定めた世界人口デー。1987年のこの日、地球の人口が推定50億人を超えましたた。世界の人口と日本の人口-「世界人口デー」にちなんで- (国連資料,平成17年国勢調査結果から)をのぞいてみましょう。
12日はパンの日。毎月12日がパンの日なのは日本最初のパンが焼かれたのが1842(天保13)年4月12日だったから。伊豆韮山代官の江川太郎左衛門が軍用携帯食糧として乾パンを焼いたのでした。国産小麦で焼いたパンが食べたくなったら今週号の別記事「国産小麦のパンが食べたいという声に応えて」まで。
13日の日曜日には長野県上田市の別所温泉で、冬季長野オリンピックの閉会式で披露されて一躍有名になった岳の幟(たけののぼり)という、雨乞いの祭りが行われます。室町時代の永正元年(1504)の夏のひどい干ばつの時に雨乞いをしたのがその起源といわれ、青竹に色とりどりの反物をくくりつけた幟の行列が練り歩き、笛や太鼓に合わせてささら踊りや三頭獅子舞が奉納されます。
またこの日は東京など関東では7月盆の入りですが、陰暦の風習が強く残っている関西や信州ではお盆はほぼ一月遅れの8月の旧盆が普通です。お盆は本来は仏教の習慣で、お釈迦(しゃか)さまがまだ生存していた遠い昔、弟子の目連(もくれん)が亡き母親が地獄で苦しんでいる夢を見てお釈迦さまに母親を苦しみから解き放ってほしいと訴えたところ、お釈迦さまが「7月の15日の日に、過去に死んでいった7世代のために盛大な祝宴を開くように」と伝え、いわれたように目連がその日祝宴を開いたところ以後母親は地獄での苦しみから救われたという故事によっています。現代ではお盆は世代を超えて家族全員が顔をあわせる日にもなっています。7月盆にせよ8月旧盆にせよ、花火大会と浴衣(ゆかた)の季節がやってきました。そろそろ信州でも各地から花火大会の告知が届くころです。
14日は江戸時代の日本が300年続けた鎖国を終わらした日です。1853年(嘉永6年)のこの日、アメリカの4隻の黒船艦隊が江戸湾の浦賀沖に現れ、ペリー提督が久里浜に上陸しました。この日はまたフランスの革命を記念するパリ祭の日でもあります。なおこの日を「パリ祭」と呼ぶのは日本だけで、フランスでは「7月14日」と呼ばれているとのこと。
15日は中元(新暦)。今年もなんとか無事に半年生存したことを祝い、祖先の霊を供養する日です。正月15日の上元、7月15日を中元、10月15日の下元をあわせて「三元」とする中国の習慣でしたが、日本では「お盆」と日が重なることから、祖先の霊を供養し、両親に食べ物を送るようになりました。のちにこの習慣が、目上の人、お世話になった人等に贈り物をする「お中元」に変化したのです。今年のお中元はお済みですか? 全農長野 僕らはおいしい応援団 お中元ギフトコーナーもチェックしてみてください。おいしい長野県はきっとみなさまに喜ばれます。
長野県の夏の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより
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