いまだにまともな雨が降らない信州からお届けしております。
今日(2013年6月12日)は関東では雨が降っているようですが、どうもこれは台風3号の影響もあるようですね。天気予報を見ると週末に雨マークが付いているので期待したいところですが、農業にとっては台風の激しい雨よりも、しとしとと降り続いて地面にしみ込んでくれる“梅雨の雨”が欲しいですね。
県内の稲作地帯では田植えがほぼ終了していますが、水不足のためまだ植えられていない田んぼや、稲作をあきらめて蕎麦や大豆を植える農地もあります。
牛さんたちの放牧が始まりました。県南部の伊那市高遠町の入笠牧場では、妊娠に耐えうる足腰をつくるため、約40頭の乳牛が10月初旬まで放牧されます。
中央・南アルプスの麓、駒ヶ根市周辺では、コンニャク芋の植え付け作業が終盤を迎えています。コンニャク芋はジャガイモなどと同じく種いもから育てます。しかしコンニャクづくりに適した大きさになるまで3〜4年かかるんです。春に植えて秋に収穫することを繰り返し、大きく育てます。コンニャク芋は低温に弱く腐りやすいため、収穫してから再び植えるまでの冬から春にかけての保管が最も難しいのだとか。冬を乗り越えた種いもの病気などをチェックし、ひとつひとつ丁寧に植えていきます。
長野市信州新町で、小梅の出荷作業が行われています。同地区をはじめ西山地域を中心に栽培されており、梅干しやカリカリ漬け、ジャムなどに利用されます。県内外に出荷されますが、地域の直売所でも購入できます。
16日(日)は父の日です。ネクタイやシャツをプレゼントして感謝を伝えることが多いですが、母の日と同じように、花をプレゼントするのも素敵です。信州のおいしい農産物を使った手料理をふるまっても、絶対に喜んでもらえますよ!!
異常な梅雨の状況に雨乞いをしつつも、週末はいい天気になってほしいと願っている人も多いでしょう。「June Bride(ジューンブライド)」という言葉があるように、欧米では6月に結婚すると幸せになれるという言い伝えがあります。編集部の周りでも、先週末、今週末と結婚式が多いような気がします。日本では梅雨の時期と重なることもあり、June Brideといわれる割には挙式は少ないと聞いたことがありますが、「やっぱり多いじゃん!」とツッコミを入れたくなります(周りに多いのは偶然かもしれませんが)。
そもそもJune Brideの由来には諸説あるようです。英語で6月を意味する「June」が、ローマ神話に登場する、女性の結婚生活を守護する女神「Juno(ユーノー)」に由来するという説。ヨーロッパでは6月が最も雨の降らない季節だから、という説。昔のヨーロッパでは農作業のために3、4、5月の結婚が禁じられていて、6月に解禁されるから、という説など。日本でこの慣習が知られるようになったのは、梅雨の時期に結婚式を挙げるカップルが少なかったため、式場をかかえるホテルが企業戦略として広めたのがきっかけだとか。
今週末2013年6月15日(土)は6月の大安なので、欧米でも日本でも縁起のいい日。たくさんのカップルが幸せになることでしょう。
[巻頭のカバー写真]小屋で出番を待つアイガモ。田んぼの除草や防虫、排泄物が肥料になるなどの効果を期待して、合鴨農法を取り入れている米農家もいるんです。
*コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。