食育・健康

バケツ稲観察日誌(3)分げつの観察

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今年は雨の少ない梅雨ですが、田んぼではカエルの鳴き声が聞こえるようになり、外を歩いていると蚊に刺されることもしばしばで、夏本番といった信州です。
さて、シリーズでお伝えしているバケツ稲ですが、今回は大きな作業はありませんが、どんな風に育っているか、わが子の成長をお伝えします。


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前回の植え替え直後(左)と2013年6月15日の様子

倍の背丈に成長!
先月の植え替えをしてからは、日に日に大きくなりました。おおよそ15センチくらいだった苗が、今ではなんと30センチのものさしでは測れないほどに。身長もさることながら、横にもだいぶ大きくなり、もともと3本の苗を植えただけなのに、現在では茎の本数は15本以上になりました。野菜の苗などはどんどん上に伸びますが、稲は「分げつ(茎が増えること)」で伸びていくとのこと。水と栄養をたくさん吸収して大きくなっていきます。

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水管理が大切です。
バケツ稲にとって、暑くなるこの時期は水管理が大切になります。分げつが進んでいる間は、成長のために水が必要になりますので、5センチほどに水をはります。
日中の気温も高くなり始めたので、ひどいときは高温のせいで枯れてしまったり、水が腐ってしまうこともあります。バケツの地温が上がりすぎないように、段ボールやアルミホイルなどで囲うとよいようです。できればコンクリートの上ではなく土の上などに置きましょう。確かに、夏場に裸足でコンクリートの上を歩けないのと同じで、暑すぎると稲もだめになってしまうんですね。

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2013年6月23日撮影。
少ししか経っていないのに分げつが進んでいる

補欠の稲たちの様子は......
20130626ine04.jpg植え替えの時に選抜されなかった苗を別のバケツで保管しています。大きさが全然違うのがわかります。もみも「塩水選」といって、卵が浮くくらいの塩水につけて、沈んだもみを種もみにしたり、苗になってからの育ちのよいものを選ぶといった手間がかかっています。野菜などの種を植えても「疎抜き(おろぬき)」といって間引きをしたりしますが、おいしいものを育てるためには、犠牲も必要なのか......、とさみしい気持ちになりながら、選ばれたわが子を大切にしようと決心します +・`ω・´)b

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もう少ししたら、分げつが落ち着いて、「中干し」という作業になります。次回はその様子をお伝えしますので、お楽しみに!

◇参考リンク
バケツ稲づくりマニュアル

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