近年、世界的に注目されている「昆虫食」。
「長野県のおいしい食べ方」でも紹介してきましたが、長野県ではイナゴの佃煮やザザムシなどが、郷土食として今も食されています。
今年の5月末、日本では20番目で、長野県では1号となる昆虫食の自動販売機(自販機)が登場しました。「昆虫食のことをもっと知ってほしい」と中野市竹原「寺前商店」の店主・小野澤寛さんが、店先に設置したものです。
自販機には、「ダイコウロギ」「コオロギ」「カイコのサナギ」「イナゴ素揚げ」「ゲンゴロウ素揚げ」「たけむし素揚げ」「辛口コオロギ」「セミ(オス)」「セミ(メス)」「サゴワーム」と多種の昆虫食が並んでいます。"売切"マークが点灯している品物もけっこうありました。
「えっ!? こんなにあるの...、しかも結構売れてる」と驚きました。信州人の私が食べたことがあるのは、「カイコのサナギの佃煮」「イナゴの佃煮」、(たぶん)「たけむし」で、この中の3種類だけでした。
自販機で販売している昆虫食は、食用の昆虫を輸入・販売する長崎県の企業から仕入れているそうです。
小野澤さんは「設置して3カ月になるけれど、売れない日はない。県内だと飯田市から、県外は名古屋市から来たお客さんもいました。近いうち、隣にもう1台自販機を置きます」と手ごたえを感じていました。「市内で働くタイの人も、故郷の味を求めて買いに来ました」とも。
では、いざ購入と自販機の前で選んでいると、「ちょっとハードルが高いけど、ぜひゲンゴロウを(食べて)」との勧めで、「辛口コオロギ」と一緒に購入。「セミ」にも興味があったのですが、あいにく売り切れでした。
編集部に持ち帰り、皆でいざ実食!
味は...、購入してご試食ください。(マロン)