原田さんの農事録
[原田さんの農事録]

原田さんちの親子2世代酪農農事録 第9回

 

 

Mt. Asama Dairy Farmer's Diary 09 Early Autumn

●酪農家族の原田さんちの牛舎は浅間山の南斜面に広がる小諸市にあります。大規模ではありませんが見晴らしのよい牛舎で、そこでは年間30頭〜50頭ほどの牛たちが穏やかに過ごしています。酪農家歴37年の原田紀男さんと酪農家歴13年目の貴信さんの、父と息子の2世代の酪農家に伝えていただいています。

 



 

をぐるぐる


 

dragonfly.jpg

指をぐるぐる


指をぐるぐる


(^^!


dragonfly2.jpg

とんぼのメガネもぐ〜るぐる〜


10月も直ぐそこまで来ています。


少しずつ過ごしやすい季節に
なってきている事も
感じるこの頃です。

でもまだ日中は暑い日が続いていますが、

赤とんぼ、良く飛んでます。


 

くだもの王国 信州ですよ〜。

りんご〜、もも〜、なし〜、ぶどう〜

w(^0^)w  

美味しい物いっぱいの長野県

食欲の秋ですね〜。


 


chestnuts.jpg

 

や胡桃などの木の実も取れる季節です。

栗いっぱいのモンブランや
胡桃のパウンドケーキが
食べたくなりますね。


 

walnuts2.jpg

 

我が家にある胡桃の木からも
沢山の胡桃が取れる事を期待しているのですが、

今年はアメリカシロヒトリの発生が多くて
胡桃の木にも沢山取り付いていまして・・・

(@@;

今年は山の木の実が不作らしいです。


 

walnuts1.jpg

 

その影響でしょうか?

クマの出没が多いと聞きます。

飼料用に栽培しているトウモロコシも
被害に遭いました。

イノシシも負けずと出没しています。



 

電牧柵や獣害防除ネットなども
設置はしているのですが、

目の前に餌があるとなれば(++;

柵もネットも突き破って侵入してきます。


彼らも食糧確保に必死なんですね・・・


でも、こちらも同情なんてしていられません。

なんとか被害を防ごうと
試案を繰り返す事になるのです。

永久に続くイタチゴッコ。

どうにかしてピリオドを打ちたいものですが・・・


cornfield.jpg

 

年、秋のこの季節は
飼料用のトウモロコシの収穫作業で
大忙しの毎日になります。


 

私たち、人間の食べるトウモロコシは
実が柔らかくて実を潰すと乳汁が出る位の状態の物を
茹でたり蒸したり、
最近では生でも食べられる物もあったりしますが、

飼料用のトウモロコシの収穫時期は
実が硬くなって
潰しても乳汁も出ない位の物になります。


このトウモロコシを
茎ごと専用の収穫機械を使って
細かく裁断しながら収穫します。


裁断したトウモロコシは
そのままダンプに積み込みます。


そしてダンプの荷台に
一杯になったトウモロコシは
乳酸発酵させるために
サイロに詰め込みます。


silage_1.jpg

 

よく想像されると思います。
円筒形のタワー型のサイロは
牧場の風景には付き物のようにありますよね。


 

我が家でも少し前までは
タワー型のサイロも使っていました。


しかし、タワー型のサイロの中に
トウモロコシを詰めるための機械が壊れてからは
タワー型のサイロは使わなくなりました。


機械を作っているメーカーさんから
部品をもう作っていなくて修理が出来ない
という返事をもらったのがその理由です。


silage_2.jpg

 

今は地面に縦4メートル、
横4メートル、深さ4メートルの壁が
コンクリートで出来たサイロを主に使っています。


 

このサイロに
刈り取りをしたトウモロコシを
詰め込んでいきます。


そして一杯になった所で
上から大きい黒いビニールシートで密封します。


こうしてから約1カ月位すると
サイレージが出来上がります。


要はトウモロコシの漬物、

そう思ってもらえれば
理解しやすいと思います。

これをコーンサイレージと呼んでいます。

他にも畑に積み上げて
シートで覆ってしまう方法もあります。


silage_3.jpg

 

一年分のサイレージを
この時期に確保しなくてはいけないので・・・

風邪なんか引いてなんていられません。

でも今年の暑さは
秋まで疲れを引きずってしまいそうな位の
猛暑だったので
やっぱり疲れてしまいますね。

無理はしないようにしたいものです。


 

と雨ごとに
秋らしい気温の気候になっていきますが、

急に寒くなったり、
暑さが戻ったりと
体調管理には気をつけたい季節ですね。


10月といえば
毎週のように何処かで
収穫祭イベントもやってます。

o(^^)o

美味しい物いっぱい食べて

美味しい秋を楽しみましょう。


あわせて読みたい:

 ・原田さんちの親子2世代酪農農事録 過去記事

この記事を書いた人

原田紀男さん・貴信さん

酪農家族の原田さんちの牛舎は浅間山の南斜面に広がる小諸市にあります。大規模ではありませんが見晴らしのよい牛舎で、そこでは年間30頭~50頭ほどの牛たちが穏やかに過ごしています。酪農家歴37年の原田紀男さんと酪農家歴15年目の貴信さんの、父と息子の2世代の酪農家に伝えていただいています。

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