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農業も自分らしく楽しむ。イチゴ農家の男前ライフスタイル

男前百科

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ひたむきに頑張る人は、理屈抜きに男前!
信州の農業を担う次世代のリーダーとして歩み始めた若者たちのライフスタイルとは!?
志を持って農業に情熱を注ぐ、『若手男前農家』のオンとオフのありのままの姿をシリーズでご紹介します。

「趣味も仕事も全部楽しみたい!」
そう話すのは、安曇野市に住む夏秋イチゴの生産者、中村慶介さん・綾花さん夫妻。
農業をはじめて6年目を迎える2人ですが、「農業をやってよかった。毎日が本当に楽しいです」と笑顔で話します。今回はそんなポジティブ夫婦の紹介です。

 

男前百科 SEASON3 vol.6
安曇野市 中村慶介さん・綾花さん

ちょっと自慢したくなる!? イチゴのプロの道具たち

中村さん夫婦が住む安曇野エリアは、夏秋イチゴの生産量が県内1位。夏秋イチゴは"四季成り"と呼ばれるイチゴで、四季の影響を受けにくく、長期間収穫することができます。皆さんがよく食べる冬春イチゴと比べると、夏秋イチゴは酸味が強く大きさも小ぶりなのが特徴で、主にケーキ用として使われている形の綺麗なイチゴです。

作業場にお邪魔すると、ユニークな農作業グッズがありました。
慶介さんの乗っているのは4輪タイヤのついている作業椅子。椅子に座り、ローラーを使って前に進みながら収穫します。足腰の負担が軽減できることに加え、より効率的に収穫することができます。もう1つの機械がイチゴの規格を自動的に音声で知らせてくれる機械です。収穫したイチゴの入っている青いボックスを計量器に乗せて、イチゴを手に取るとその重さでイチゴの規格を音声で教えてくれるという優れものです。どちらもイチゴ農家では当たり前のように扱っている機械だとか。

 

農業は楽しい!に出会えたふたり

2人は高校の同級生。
「どうしても農業をやりたかったわけではなかった」という2人ですが、農業をやり始めたきっかけはイチゴ農家だった先輩からの誘いだったそうで、慶介さんは「勤めていた建設業が倒産してしまったので、先輩からのお誘いはタイミングがよかった」と話します。
また、イチゴの栽培は小さい面積で充分な収穫量を確保しやすいことに加え、他の農業よりも設備投資が低コストであったこともやり始めたきっかけでした。

農業を営むことを決意したのは慶介さんでしたが、ともに農業をやり始めた綾花さんは「イチゴは可愛いし、おいしいし、本当にやってよかったです」と笑顔で話します。しかし、真夏のハウス作業は暑さが大変だそうで、夏場は比較的涼しい朝方に作業をはじめ、午前中で仕事を終わらせるよう努力しているそうです。

 

家族も自分も大切にできる仕事

綾花さん手作りの麦わら帽子。頭頂で結んだ髪の毛を入れるため、帽子の先がとがった形にしている

農業の魅力について尋ねてみると「夫婦一緒に仕事ができること」「工夫次第で趣味(好きなこと)の時間を増やせること」と答えてくれました。綾花さんの趣味は裁縫。農作業で使用する作業着や帽子はすべて綾花さんの手作りで、慶介さんの帽子や作業着も綾花さんのオリジナルなんです。「農繁期は忙しいですが、農閑期になればプライベートの時間が確保しやすくなるので、自分のペースで楽しく裁縫をやっています」と話す綾花さん。今までの手作り帽子は200個以上あるそうで、定期的に展示会も行っているようです。

中村夫妻は今後の目標について、「今年は5.5トンの出荷を目標としています」と話してくれました。「地道な手入れの繰り返しでおいしいイチゴができました。ぜひ食べてきてください」。

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