ユーマさんの農事録
[ユーマさんの農事録]

ミライを拓く。平成生まれ・ユーマの農事録 第8回

 

ユーマの農事録

 

 

こんにちは!ユーマです。11月に入り、段々と冬の足音が聞こえるようになってきました。朝夕の冷え込みも厳しくなり、朝カーテンを開けると庭が霜で真っ白になっています。先月から始まった稲刈り~脱穀作業もひと段落し、収穫後の達成感に少しですが包まれています。しかし、雨の影響で田んぼが乾かず人の手で作業ができなかった田んぼも1枚ありました。米農家の友人が応援に来てくれたお陰でなんとか全ての田んぼの稲刈りを終わらせることができました。友人と文明の利器の大切さを改めて実感しました。

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秋の収穫も終わり、いよいよ冬のステージ「酒造り」へ

これからの時期の僕は今年お世話になった畑の後片付けや事務仕事をある程度終わらせて、冬場の仕事――酒の仕込みにシフトしていくようになります。日本酒造りは地元で栽培している酒米を使う、いわば農産物の二次加工です。冬場は農作業からは離れてしまいますが、農産物を加工して新たな価値を創る現場にいるお陰でいろいろなアイディアが浮かんでくる、貴重な時間を過ごさせてもらっています。

 

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お米が、新たなおいしさに生まれ変わる不思議

日本酒の原材料は米と麹と水です。麹は米から作るので、ほぼお米でできたお酒だといえます。僕が通っている酒蔵では、地元産の酒米である「美山錦」や「ひとごこち」を中心につくっています。精米した米を仕込みに使っていくのですが、お米の表面の部分に雑味の元になるタンパク質が多いので、雑味が残らないように重さの半分近くまで精米して削ります。

そして甑(こしき)と呼ばれる蒸し器で蒸米にしていきます。

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蒸し上がった米を放冷機で適温に冷まして、麹にしたり醪(もろみ)に加えたり等酒造りにおける様々な用途に使われていきます。田んぼから酒蔵に来たお米ですが、おいしい日本酒になるための旅はここからスタートします。次回は酒造りについてもう少し詳しく説明します。

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この記事を書いた人

齋藤由馬さん

長野県上田市、鹿教湯温泉のほど近くでリンドウをメインとした花栽培と稲作に取り組む農家のせがれ齋藤由馬さん。
JA信州うえだ青年部の活動に励む一方で、冬は酒蔵で日本酒造り、夏はホップ栽培にも挑戦するチャレンジャーです。

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