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みずみずしい朝採りの高原野菜を味わって:軽井沢町

農と食をつなぐ直売所の旬を徹底取材!

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新鮮・安価・安心に加え、
ご当地ならではの「+α」があるのが直売所の魅力。
農業とおいしいものを愛する編集部が信州の東西南北をかけめぐり、
知る人ぞ知る穴場商品から噂の仕掛人まで、
信州の直売所の魅力をあますところなくお伝えします!

【直売所レポート! No.11】
JA佐久浅間直売所「みどりのひろば軽井沢」(軽井沢町)

日本を代表する避暑地として知られる軽井沢。雄大な浅間山の南麓に位置する標高950~1200mエリアは軽井沢高原とも呼ばれ、高原野菜の産地でもあります。これからのシーズンは毎日、朝採りの野菜が並ぶJA佐久浅間直売所「みどりのひろば軽井沢」を訪ねました。

みどりのひろば軽井沢

「朝採りの野菜をどうぞ」と土屋店長

 

夏は朝から行列のできる人気店

みどりのひろば軽井沢

新幹線「軽井沢駅」のひと駅となり、しなの鉄道「中軽井沢駅」近くにある直売所です。店内に入って気付くのは「朝採り」の文字。「この時期になると、開店前からお客様が列を作って並んでくださるんですよ」と店長の土屋政広さん。伺った日の店内はレタスとキャベツが中心でしたが、7月中旬から8月にかけて、店頭には甘みたっぷりのトウモロコシが並び、連日大人気なのだそうです。

避暑地の歴史とともに歩んできた軽井沢の野菜

みどりのひろば軽井沢

真夏の出荷まで成長中のキャベツ畑

軽井沢といえば今や避暑地の代名詞となっていますが、当地が避暑地として始まったのは1886(明治19)年。カナダ出身の宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー氏によって見出されたこと。美しい自然と夏の冷涼な気候を気に入ったショー氏は、避暑地に最適とのことから最初に別荘を建てた人であると伝わります。それから多くの宣教師や家族たちも夏の高原で過ごすなど、国際的な高原リゾート地として知られるようになりました。彼らは地域の人々とも積極的に交流し、高原野菜の栽培方法も伝えました。それまで軽井沢の農業はヒエやアワなど雑穀が中心でしたが、高原の冷涼な気候がキャベツやハクサイに適していると分かると、高原野菜の栽培へと代わっていきました。

美味しさの秘密は高原一帯を覆う霧

みどりのひろば軽井沢

サニーレタス畑。奥にはキャベツ畑が広がる

軽井沢特有の湿度の高い気候は、昼夜の寒暖差が生じる夏の朝に霧を発生させます。この霧が野菜の葉の表面の乾燥を防ぐことで、みずみずしくて甘く、柔らかな食感の野菜を育むとされています。

圃場を訪ねると、間もなく収穫されるレタスやサニーレタスのほか、7~8月にかけて収穫期を迎えるキャベツやチンゲンサイが成長中。レタスやチンゲンサイなどは夜明け前から収穫を始め、市場へ出荷されるものは箱詰めにされる一方、直売所に並ぶものは、まさに朝露がついたまま店頭へと運ばれてきます。

みどりのひろば軽井沢

チンゲンサイも成長中

みどりのひろば軽井沢

レタス畑

彩りの良いサラダが作れる「ミックス野菜」も

みどりのひろば軽井沢

また、店内には「ミックス野菜」という生産者が工夫を凝らした商品も並んでいます。これは、葉もの野菜を数種類、少量ずつ1袋に詰めたもので、袋を開けてサッと洗い、適当な大きさに切ってお皿に盛り付ければ彩りの良いサラダが作れる便利な1袋です。少人数の家庭や、少しだけ食べたいという人にもおすすめです。

月イチで高原野菜の試食会を開催。6月は25、26日

みどりのひろば軽井沢

店頭にはたくさんの野菜の苗も

みどりのひろば軽井沢

休憩スペースもあり、休むこともできる

生産者の「朝採りの野菜をぜひ味わってほしい」との思いから、同店では月に1回、新鮮野菜の無料の試食会を行っています。
2016年6月は25日(土)と26日(日)の2日間。朝採りのキャベツを提供する予定です。時間は午前9時30分~正午まで。
「高原野菜は生で食べていただくと美味しさが分かります。ぜひ食べに来てください」と土屋店長。この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。

JA佐久浅間直売所「みどりのひろば軽井沢」

  • 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2966
  • TEL 0267-45-5086
  • 営業時間 9:30~16:00
  • 定休日 水曜、冬期休業
1465916400000

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