新海さんの農事録
[新海さんの農事録]

新海さんちの農事録 第4回

連載※長野県南佐久郡川上村で高原野菜を生産する野菜農家の新海岩夫さん(56歳)が、月々の農事を綴ります。

苗の植付けを待つレタス畑
植付けを待つ畑

月に入り乾きだした畑に突然の大雪(4~5cm)が積もり、今年は農作業が遅れるかなと思ったのですが、その後の暖かい陽気に不安も消えて、畑をトラクターが走り回るような今日この頃になってきました。あちこちから桜の便りも届いておりますが、高原の地である川上村では蕾もまだかたく、4月の終わりごろになれば梅・桜・杏・こぶしといっせいに咲きほころび、神社の春祭りに華やかな色合いを添えると思います。

レタスの苗は今暖かいハウスの中で成長を続け、まもなく畑への植付けがはじまります。農家各々のハウスでも、レタスなどの苗作りがはじまっています。およそ200~400個の穴があるプラスチック製のトレイに、育苗用に作られた土を入れ、そこにコーティング(種子に石灰などで蒔きやすいように一粒ごとにかためたもの)された種を栽培面積などを考慮しながら定期的に蒔いていきます。今年の天候などを予測しながら種の選定をするのですが、これが今年の成績に大きく影響するため、あちこちにアンテナを張り巡らせて情報を集めながら、最適な種を選んでいきます。その間に苗を植える畑を定植できる状態に仕上げていきます。肥料はトラクターにライムソアーやブロードキャスターといった肥料散布機をつけて捲き、その後トラクターで耕転し、整地しておいて、一雨当てます。それによって肥料の分解がなされ硝酸ガスなどが抜けてよい状態の土になるのです。わたしの使っている有機100%の肥料などは、ガスの心配はあまりないのですが、そのほうがベストだと思います。そこへマルチフィルムを機械で畑全面を覆っていきます。ガスを利用した穴あけ器でレタス苗を植える穴を開け、成長した(4~5cm)苗を今度は手作業で植えていきます。この作業を4?8月にかけて畑の標高差など加味しながら順次進めるのです。

冬の間にチョットナマッタ体を春先に農作業のできる状態に持っていくのが大変。体のはり、腰痛など職業病とも言えるものとの闘いでもあります。今の気分は「サア これからはじまるぞ・・・」。

長野県の気候・春の特徴(長野地方気象台)

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長野県南佐久郡川上村で高原野菜を生産する野菜農家の新海岩夫さん(57歳)が、月々の農事を綴ります。

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