飯島さんの農事録
[飯島さんの農事録]

2022年、青年部の頼もしい仲間とにぎやかにスタート!

あけましておめでとうございます。

みなさんにとって今年はどのような年になりそうですか? きっとみなさんの見た初夢も素敵なものだったと思います。

新年早々、仲間と餅をつき、牛乳消費を訴える

さて、私も新年早々からにぎやかな年となりました。14日にJA信州うえだ青年部役員で餅つきをしたのです。そもそもは、そのころようやくコロナも落ち着いてきて、規制も解除されてきていたので、それならばこの機会に縁起良く餅つきでスタートしようと内輪で集まったのでした。

そんな折「牛乳の大量廃棄」のニュースが飛び込んできました。いち早く畜産関係の盟友が「牛乳をたっぷり使ったシチューも作りませんか!?」との提案をしてくれたのです。さらに、ほかの盟友からは「牛乳の消費拡大を宣伝してみよう!」ということにもなりました。

そこで新聞記者の方に来ていただき、消費拡大のために私たちのことを記事にまでしてもらいました。このように動きが早いのは、JA信州うえだ青年部の素晴らしいところだと思っています。

そんな効果も…というわけではありませんが、みなさんのご協力もあり、たくさんの牛乳が廃棄されることなく、それどころか若干消費が上がったとも聞いています。

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肝心なお餅の方はというと…。途中で杵(きね)の柄が折れるというアクシデントがあったり、雪が降り始めてしまって寒い中での餅つきとなってしまいました。が、そのようなことは仲間が集まっているのだからすぐに解決です。アクシデントも含め楽しいひと時でしたし、おいしいお餅を食べることができ、今年は素晴らしい1年になること間違いなし!です。

長和町「おたや祭り」に行ってきました

「縁起」の続きでお知らせできることといえば、114日には隣町の「おたや祭り」に行ってきました。

上田市のお隣、長和町の「おたや祭り」は、豊作や家内安全を願って江戸時代から続く豊受大神宮(とようけだいじんぐう)の伝統行事です。このお宮は、伊勢神宮と深いつながりがあり、農業に関わる私たちにとっては五穀豊穣の大事な神様です。

昨年の農業事情は決して良いものとは言えなかったと思います。コロナの影響がいろいろな面で出ていましたし、徐々に進む地球環境の変化もあったりで、なかなか厳しい年でもあったと思います。「困った時の…」ではいけないのですが、それでもこうしてお参りすることで少しでも心に安らぎをいただき、新しい年に臨みたいと思うのです。

この「おたや祭り」の特徴は、町内5カ所で山車飾りが奉納されるのですが、ここで飾られる山車は町中を引き歩く山車ではなく、固定して飾られることなのだそうです。

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くわしいことは長和町のホームページや「おたや祭り」で検索してみてくださいね。

アスパラを刈り払い、芋を焼く

そんなこんなで賑やかに始まった2022年ですが、それにしても年末ごろから例年になく厳しい寒さとなっていますし、雪の日も多いですね。こうなると日々の作業もなかなか手につきません。それでも片付けや来年度の準備は山のように残っているので、ゆっくりと進めています。

そのひとつがアスパラの茎葉処理でした。枯れ上がった茎を地際から刈り払い、それを燃やすのです。畑の外に出し焼却することは、来春の収穫作業がやりやすくなることと、病気の軽減を目的としています。

このアスパラの処理を待っていたとばかりに火の番をしながら、こんなことをしました。

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そうっ!焼きイモです。昨年掘りあげたサツマイモがたくさんあったので、アスパラを燃やすとともに放り込んでみた結果、こんなにも良い出来になりました。もちろん味も最高!

ビニールハウスを立てるはずが…

年が明けて始めたこととしては、ビニールハウスを建てることです。雨による泥跳ねを防ぐことで病気が減るため、毎年少しずつ増やしていて、この時期の恒例の作業となりつつあります。

昨今は原油が高騰していること以外にも食品関係も値上がりしていますよね。大手ファストフード店ではポテトの提供に影響が出るなど輸入が滞っていることでいろいろな弊害が起きているようです。このことは私たちも例外ではなく、原油の高騰は昨年の稲刈りにも影響しましたし、今後の肥料や梱包資材も値上がりです。

このビニールハウスに関しても、骨組みの材料となる鉄やビニールの原料である原油が高くなっていることから、年明けから大幅な値上がりとなっています。そのため価格改定前の12月中に資材を用意し、建てるための下準備をして「さぁ!」というところでこんなになっています。

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畑の土は凍ってしまっているし、なによりも雪が降っていて寒いっ!! ということで、こうなってしまったら数日はあきらめ、確定申告に向けて事務処理に切り替えるわけですが、レシートの山にうんざりしています。

さて、今月号の最後はみなさんにご報告です。

なんと、今年度いっぱいで農事録を卒業することになりました。残すところあと2回となるわけですが、農業のこと、近隣での出来事、盟友とのことなどをできるだけお伝えしようと思いますので、最後までおつき合いのほどお願いいたします。

この記事を書いた人

飯島正行さん

農業を行っている会社や農業に携わる組織で仕事をしていた飯島正行さん。そこで培った経験から「自分で農業がしたい!」と、上田市武石で就農して5年目になります。武石は水も気候も農業に適しているし、何より若手が多くにぎやかなのがいい!青年部の仲間とともに楽しい農業を目指します。

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