こんにちは。
今回はこんな花を見つけたので見ていただきましょう。
「あっ、この花は知っているよ!」と言う方も多いと思いますが「彼岸花」です。
武石地域は中山間地のため、どこの田畑も土手が高いのですが、この彼岸花は一部の地区の土手に植えられ、稲刈りの時期を待っているかのように咲いてくれるのです。
ワイワイ♪稲刈り
さて、今年も稲刈りの時期がやってきました。始まったのは先月の「農事録」がアップされて間もなくのことでした。
稲刈りが始まった頃の武石地域の写真が次の写真なのですが、稲刈り前は黄色、それとは反対に稲刈りの済んでいるところは茶色、緑が残っているところはダイズの畑です。
こうして田んぼや畑ごとに色が違う時期でもあったわけですが、今ではどこの田んぼも稲刈りが終わり茶色が多くなっています。
そうそう、こんなイベントもありました。
武石小学校の子供たちが稲刈りの体験をした時の様子です。講師はJA全青協(全国農協青年組織協議会)の会長さんで、今回は地域の若手農業者である地元のお父さんだったようです。
PTAの方々や農協の職員の皆さんもかけつけてくださり、ワイワイと賑やかな稲刈りでした。
経済の影響がこんなところに
さて、まだ安心はできませんが、国内のコロナ感染者が減ってきているような状況ですよね。そのような最中、ここに来て改めてコロナの影響を感じています。それは日本中にお米が余っているということです。そのせいで今年の玄米1俵(60kg)当たりの値段がガクッと下がってしまっています。
そしてこのところ急激に燃料の値段が高騰していますよね。「ようやく遠出ができるようになったのに...」、もしくは「急に寒くなってしまって...」とガソリンや灯油が必要になっているのに、急に値上がりしてビックリされている方も多いのではないでしょうか。私たちの日々の作業の中でも機械を使った作業は多く、特にこの稲刈りの時期はコンバインや乾燥機を稼働させる燃料が必要となるので、この値上がりは切実な問題です。
さらに今年は、私たちの地域のお米の出来具合もあまりよくありません。花の咲く時期や、その後の実の充実する時期の天候の影響ではないかと思っているのですが、殻はできているものの中身のない「しいな」や、未熟なままの実が多いのです。それでもモミをすり、玄米にしたばかりの状態はキレイでこんな感じになっています。
毎年何かしらの問題や課題はありますが、毎日作業は進みます。せっかく実ったのですから感謝をし、事故なく怪我なく元気に収穫していきたいと思います。
カボチャ畑のアレコレ
もちろん大変なことばかりではありませんよ。時にはご近所からこんな差し入れもいただきます。
おいしそうでしょ! カボチャのパイをいただきました。
ところで、カボチャと言えば、その後どうなったかと言うと...。]
こんな感じです。
「なんだ、前回とあまり変わらないじゃないか」と思われたのではないでしょうか。
そうなんです。今回被写体になってくれたこのカボチャは、どうやらこの大きさで止まってしまったらしく、デデーンとした感じはないのですが、それでも緑色が濃くなり皮が固くなりました。
今はこのカボチャが熟してくれるのを待っている時なのですが、ここのところ急に寒くなり、霜も降り始めてきているのでヒヤヒヤしています。霜に当たると軟化してしまい、その部分から腐ってきてしまうからです。
ちなみに、霜が降りるとカボチャ畑の景色が一気に変わります。
写真のように霜によって葉が枯れてしまい、カボチャがむき出しになるのです。
「なんだ!? カボチャのあるようなところに見える白いものは?」と気付いた方もいるのではないでしょうか。それは日焼け防止のために貼り付けたテープです。写真のような状態になると収穫時にカボチャを見つけ出しやすく、その点では都合が良いのですが、あの大きな葉っぱがないことで日に焼けてしまって品質の低下につながるため、ペタペタとテープを張り付けたわけです。
そんなカボチャの収穫の目安は次の写真の部分で判断しています。
違いがわかりますか?
より茶色い方が良く、全体的にコルクのような色になった時が最適とされています。
そうなると、このカボチャはもう少しのようですね。10月末頃には収穫できるのかなぁ...。
10月も下旬になって急に寒くなりました。先程からお伝えしているように霜も降りるくらいになってきています。寒いのは嫌ですが、それでも冬至用のカボチャはもちろん、ダイコンやハクサイは寒さに耐えながら少しずつ大きくなり充実してきています。これまた収穫時期が楽しみであり、おでんや鍋物をつつきたい季節なわけです。
皆さんには、ぜひ上田産の甘味ののった冬の野菜や果物を食べていただきたいです。それとともに、この時期ならではの美味しい新米をたくさん食べていただき、この冬も元気に過ごしていただきたいと思います。