浦部さんの農事録
[浦部さんの農事録]

新しく農家になったふたりの農事録 第18回

連載※長野県北安曇郡松川村の浦部勇一さんと同い年の千代美さんご夫妻に、昨年から引き続き月々の農事などを伝えていただいています。浦部勇一さんは2005年から長野県が行う里親支援制度に登録し、昨年の4月に独立された新規就農者です。ご夫婦は5年ほど前に長野県に移住してこられました。

rainbow_over_the_field.jpg

5月28日、曇り。
夕方、田植えをしていたら
グレーの雲に3色の、虹?
松川村に来てから、
虹をいくつ見たかな?
この5年間で見た虹の数は、
それ以前に見たすべてより多いかも・・・
都会より空が広いぶん
虹も多くでてくるのかなぁ。


vegegarden.jpg

れ? ここは畑ですか?

はーい!「まったりふぁーむ」の畑ですよ!

実は昨日までは育苗用のビニールハウスでしたが、今日からはミニ菜園です。

トマト・なす・きゅうり・バナナピーマン・オクラ・とうもろこしなどなど夏野菜が勢揃い! でも自家消費用とお米を購入してくださる方(直送する)におまけとして入れる分なので、たくさんは作りません。

去年は田んぼだった所を畑に使ってみましたが・・・草は出るは、水はつくはで、散々な目にあいました。今年は育苗用ハウスを使用後、畑にしたので、自作の新鮮お野菜にたっぷりとありつけそう!

ある意味とっても贅沢です。

そして畑ができたと言う事は、うふふふ・・・

6月7日、田植えが終了しました。

ばんざーい! ばんざーい!

細かく言うと、6月4日に親方とわが家の田植え終了。7日に組合の田植えが終了で、完全に終わりました。

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6月7日に植えた田んぼ

切な友人が美味しいお米の出来る松川村を是非見たいと、はるばる香川県からやって来たので、わたしは最終田植えに参加できませんでしたが・・・田植え風景を見学してもらえて良かったと思いました。将来は見学体験ツアーとかもいいかも?

農業の大切さを感じてもらえそうよね!(⌒^⌒)b うん。

い起こせば5月4日「ゴールデン田植えウィーク」なんて言ってスタートした田植え・・・毎日植えていたわけじゃない(合間に荒くれ・代かきの作業をやって植える田んぼを作っていました)けど、1ヶ月以上かかりました。

こんな田植えをみなさんしているのでしょうか?

している人はあまり居ないと思います。

松川村の中でも7日まで田植えをやっていた人は・・・きっと居ません(たぶん)。

最後のほうになると知らない田んぼでも、「次に植えるのはあそこら辺の3枚だから!」と言われて行ってみると「あっ!この3枚ね」とすぐに分かります。なぜならあそこら辺にはその3枚しか苗の植わっていない田んぼは無いからです。

あ〜恐ろしい・・・

その上、代かきは通常少ない水でやる作業ですが、時間が無い為に、水を払う間も無くやり、水の調整も出来ないまま植えちゃえ〜と言う事になって、深い水のまま植えはじめるのはいいのですが・・・苗を植えても水没してしまったり、水が濁っているため、田植え機のマーカー(まっすぐ植えるようにつける目印)が全く見えずに勘で植えたり(汗)と、苦労しました。

ちなみに、田植えの終了した田んぼには・・・

代かきの後に除草剤を撒いた田んぼはいいのですが、後半になって時間が無くなってくると、除草剤を撒くどころでは無くなります。そうなると田植えを先に終えて水の調整を5センチ以上の深水にして、田植え3日後に投げ込み式除草剤を田んぼに投入します。

深水にすることで薬剤が全体に行き渡ります、これが除草剤の1回目です。

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5月4日に植えた田んぼの今

ころで親方ですが・・・緊急事態でしばらくの間戦列を離れ、親方仲間のM氏に荒くれ・代かきの助っ人を頼み、主人には携帯電話で指示を出し・・・水稲栽培山場の田植えを乗り切りました。

大きな機械に乗れるのは主人だけだったので、植えられる田んぼを作るのは勇さん、田植え機に乗るのも勇さん・・・これでは正直なところ、かなりキツかったすねぇ〜

それに手番はほとんどが女衆だけでしたから20㎏の肥料(何十個も)を運ぶのにも一苦労! 勇さんなんて「究極の一人田植え」(!)もやってましたよ。親方も7日には戦線に復帰して、2008年度最後の田植えを見守りました。

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の晩は親方の家で焼肉お疲れ様会にお呼ばれしました。本当にみなさんお疲れさまでした。後は病気や災害に遭わないように、祈るばかりです・・・って祈ってるだけじゃ育たないので――

主人は朝4時に起きて(毎日ではないけど)2時間かけて水の見回り(水入れ)をします。なにせ田んぼの数が半端じゃありませんし(親方の分も入れて100枚以上! 手分けして水を見ます)水路によって性質があるようで、水の入れ方にも経験が必要のようです・・・あとはお昼頃と夕方にも今度は止めに回る感じです。知っている田んぼの水止め位は、わたしにも手伝えそうですけどね?(まぁ、任せるのは心配だろうけど・・・)

田植え後の田んぼの管理は、水の調整と畦の草刈りです。田植えが遅かったわが家はこれから畦草刈り・・・周りの田んぼの畦はすっかり刈られて、すでに焼いてありました(刈った草を所々に集めて焼く)。

草刈りと言えば勇さん! と言うほど、主人は草刈りが大好き!

なんでなんだろう?

おや! その刈り払い機、はじめて見るけど、どうしたの?

新品みたい、だけど?

もしかして・・・親方ですか?

いいな、いいなぁ〜おニューの刈り払い機!



ダンナのボソっと独り言

ゃぁ〜・・・(汗)。今年の田植えは"えらかったじぃ・・・。"((゜O゜;)

親方不在で機械乗れるのはおいらのみ。おまけに手番は女衆だけ。重い肥料なんか持たせられません。((ノ◇≦。) ビェーン!! )さらに組合の圃場にいたっては、手番無しで植えると言う"荒業"まで繰り出して、なんとか終わらせることが出来ました。(そもそも、組合の圃場は毎年変るので手番が知る由も無いんですけどね・・。(^。^;))

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田植えが終われば次の仕事は"草刈"。・・・実は、オイラ草刈得意なんです。なんでかわかんないけど"好き"な仕事です。(1人でなんにも考えないでやれるから、気楽なんでしょうね。)みんな嫌がるんだけど、元々神奈川育ちのオイラにとって長野の"暑さ"はあまり気にならないレベル。夏場の炎天下で草刈してて逆に親方に「午後の日中は休めや」と言われた位です(笑)

さらに、今年は、親方から「いい刈り払い機おごってやるで。」の一言が・・・! 新品の機械買って貰いました。超うれしい!!(^^♪

刈り払い機買って貰って、これだけ喜べるのは、百姓位かな??)

これが"絶好調!"なんですよ! 軽いし、パワーあるしで、「超気持ちいい!」(水泳の北島選手風にお読み下さい。笑)

さて、明日はどこの圃場を攻めようかな?

楽しみ楽しみ!!( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

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長野県北安曇郡松川村の浦部勇一・千代美さんご夫妻に月々の農事などを伝えていただいています。浦部勇一さんは2005年から長野県が行う里親支援制度に登録後、独立された新規就農者。おふたりは6年ほど前に神奈川県から長野県に移住してこられました。

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