新しく農家になったふたりの農事録 第13回

連載※長野県北安曇郡松川村の浦部勇一さんと同い年の千代美さんご夫妻に、月々の農事などを引き続き伝えていただきます。浦部勇一さんは２００５年から長野県が行う里親支援制度に登録し、昨年４月に独立された新規就農者です。ご夫婦は５年ほど前に長野県に移住してこられました。

 

昨年最後の農事録は１２月半ば、主人はすっかり会社勤め（派遣）の人になっていました。その頃のわたしは・・・忙しい春から秋には会えなかったお友達と再会しまくり〜

 

ランチしたり、おうちに遊びに行ったりと、主人には怒られそうですが、久々に会う友達にはいつも癒されて、勇気と元気をもらってきます。

なかには息子が大きくなったら、《まったりふぁーむ》でバイトさせるからね！なんて言ってくれる友達も居ます・・・その息子はまだ１才ですけどねぇ。

長野県に移住して５年目にもなると、応援してくれる友達も増えて、その気持ちだけで「今年もおいしいお米作るぞー」って思います。

みんないつもありがとう！

わが家は１２月から３月の初め頃までお米に関する農作業はほとんどありません。お米以外には、この寒い時期を利用して干し柿・干し芋・干し大根・漬物つくりなどがありますが、わが家は干し柿と漬物を作りました。

干し柿は実家の母に送るために作りました・・・家のウッドデッキに吊るしておいたら・・・ある時に見ると、あれれ、なんと一番下の柿が何者かに食べられてるではありませんか！　すわ猿でも出たのっ！　と思っていたらわが家のわんこたちの仕業でした。

甘くておいしかったのかつまみ食いされてしまいました。

先月書いたように、漬物は大根の糠づけ・甘酢漬け・野沢菜漬けの３種類を作りました。

昨日野沢菜を出して食べてみましたが３回目にしてはまずまずの出来でした。

お米を買ってくださる方におまけとして同梱しようと思っています（数量限定ですけどね）。

年末には、ず〜と気になっていた事を体験しました。村が主催するしめ縄作り体験講座です。他にもそば打ち体験・うどん作り・おまんじゅう作りなど・・・昼食・温泉付きでの講座があります。

 

場所は村営すずむし荘と言う村の温泉宿泊施設で、とてもきれいな暖かい会場で２０人位でやりました。若い人がいなかったのが残念でしたが念願のしめ縄づくりは楽しかったですよー。

 

今回は玄関に飾るしめ飾りを作りましたが、機会があればワラ細工も作ってみたいと思い先生の電話番号をチェックしてきました。ワラは捨てるほど有りますので・・・材料には困らないでしょう！

今年のお正月は自分で作ったしめ飾りを玄関に飾り大満足のお年取り・・・と思いましたが年末年始は雪が降り積り・・・そんな中、不覚にも新年から風邪を引き夜バイトも（１日でしたが）お休みをもらい、親方のところから頂いたお餅も食べられずに・・・悪い意味での寝正月・・・２００８年は最悪のスタートか？？？

初詣でにも行けずに２０日の日にやっと地元の氏神さまである有明山社にお参りに行って来ました（やっと、ほっとしました）。

 

●まず、今年もケガや病気をしないで、楽しく農業ができますように！
●それから、天候に恵まれて、豊作になりますように！
●それから、たくさんのいい人に出会えますように！
●それから、一枚でも田んぼが減りませんように！

・・・と願いました（多すぎかな？）

１２日の日には、近くの田んぼで三九郎（どんど焼き）が有りました。例の自作のしめ飾りを焼きました・・・風邪ひきで食べられなかったお餅も持って行って焼いて食べたので、１年間の無病息災を願う事ができました。

 

しかし、安心したのもつかの間、昨日分かった事なのですが、なんと主人が「前厄」なのでした！　さっそく厄払いに行かなくちゃですよ〜（泣）。あ〜本当に波乱な１年の予感です・・・

気の重い感じのなか・・・親方が先日、

「そろそろ、種籾は注文しといていいかいね？」

と主人に言っていた・・・キャーもう種籾の注文時期なのー　ぞぉぞぉ〜と、あっ違った・・・わくわくと、しちゃいました。さてどうなるか、今年のお米作り。

でも、あと１ヶ月半はゆっくりしてますぅ〜。