浦部さんの農事録
[浦部さんの農事録]

新しく農家になったふたりの農事録 第17回

連載※長野県北安曇郡松川村の浦部勇一さんと同い年の千代美さんご夫妻に、昨年から引き続き月々の農事などを伝えていただいています。浦部勇一さんは2005年から長野県が行う里親支援制度に登録し、昨年の4月に独立された新規就農者です。ご夫婦は5年ほど前に長野県に移住してこられました。

june_koinobori.jpg

この辺りの行事は旧暦
・・・まだまだこいのぼりが・・・
元気に泳いでます。


nae.jpgんなある日の夕方、いつものように主人が帰宅すると・・・なにやら含み笑い。
「なになに?」と私。
「デカジョンデビュー!しちゃった!」と主人。
えー、今日デカジョンに乗ったの?(デカジョンとはジョンディアー社のトラクターで親方の乗ってる大きい方のことです)
いいないいな〜それで、どんな感じだったの?

4月20日、種まき3回戦目・・・なんと今日1日で1200枚の苗を作りました(泣)。本当に朝から晩まで。苗を作って軽トラに積んで運んでビニールハウスに並べる・・・みんなヘロヘロになるまでがんばりました。

わたしはその後日頃の運動不足がたたって、背中のスジがおかしくなり、ロボットみたいな人になってました(笑)。でも・・・なんとか種まきが終了しホッと一息! したいところですが、主人には次から次へと野良仕事がやってきます(泣)。

の田んぼ作業のはじめは「畦(あぜ)ぬり」です。

田んぼの周りの畦をトラクターの後ろに付けた畦ぬり機を使ってきれいに土の畦を作ります。今年の4月後半は雨が多く、田んぼはグチャグチャで畦塗りの出来ないような田んぼが結構ありました。乾くのを待っていては作業が進まないので、今年の畦塗りは強引にやって終了。

taokoshi.jpg

次に「田起こし」。その名の通り田んぼを起こします。トラクターの作業機にはロータリーを付けて、グルグルと田んぼを軽く1回転位して終わります。

さぁ! いよいよ田んぼに水を張っての作業ですよ・・・

ずはトラクターの作業機をドライブハローに付け替えて「荒くれ」です。水を張った田んぼの泥と藁くずなどを攪拌しながら軽く均していきます。

shirokaki.jpg

そして最後に田植え前の大事な作業「代(しろ)かき」です。・・・この作業もドライブハローですが、この時ばかりは慎重・丁寧に・・・目指すはまっ平らな鏡! ですが今年はどうかな?
(まじめな勇さんは、まっ平らな鏡に仕上げてました)

月に入ると村内のあちらこちらで田植えがはじります。

taue_1.jpg

兼業農家の方は5月のゴールデンウイークに田植えをするのが多いようです。わが家も例にもれずゴールデン田植えウィークの5月4日からスタート!

今年の田植えはじめは女衆2人と男衆2人ではじめて、朝からとってもいいお天気! 暑くて暑くてみんなバテバテになりながらも、無事にスタートがきれました。

暑かったのでお茶の時間のつめた〜い麦茶の美味しいこと・・・

北アルプスの残雪を眺めながらの一服は、信州に来て農家になってよかったな〜と思う瞬間です(こんな景色を眺めながら仕事が出来るなんて、もう止められないと言う感じ、みんなに見せたい!)。

paddy_like_mirror.jpg

方の家の田植えはその時によって違いますが、3・4日間植えて、3・4日間トラクター作業。これの繰り返しです・・・

今年は主人のラジコンヘリ教習(どうなったのかな?)などがあって遅れ気味のため、親方の仲間にトラクター作業を手伝ってもらいながら進めています。

その上、手間だった殺虫殺菌剤撒きを、適量自動に撒く装置を田植え機に装着したので、手で撒かず量にもムダがなくなると言う強い見方がつきました(ひと手間減りました)。

そして5月も中頃になると、周りの田んぼでは田植えも終わり、植え直し(田植え機で植えられなかった所を手で植える)でさえ済んで、植えられたばかりの苗達が水面で5月の風に吹かれる穏やかな日々になっていますが・・・

taue_2.jpgわが家は田植えの真っ最中! その上まだ植える田んぼが約3分の1も残ってます。ちなみに我が家の田んぼは最後に植えるので、まだな〜んにもやってません。(今月中に終わるかしら?)

最近思ったのですが、水稲栽培の作業も5年目となり、主人に見て分かるような変化が出てきたんです・・・

「こんな事が出来たよ!」「あんな事も出来るよ!」と毎日いろんな事が出来るようになっているではありませんか! 本当にビックリです。

経験はまだまだ浅いけど5年の歳月は全ての事が身になっているんだなぁ〜と実感しています。色々な経験をさせてもらえて幸せ者だな〜と心より感謝しています。

『緊急事態発生!』『緊急事態発生!』

親方が・・・2・3週間くらい野良作業が出来なくなっちゃったー!

どうしよう! 男衆が勇さんだけになっちゃうよ〜・・・うう

でもまぁ、いまどきの女子は、男の子並みに何でもやっちゃうから、大丈夫、大丈夫。農家の嫁は強いんだよ! だから安心してねぇ、勇さん! 親方も安心してくださいな!



ダンナのボソっと独り言

チの親方は、時々唐突なことをオイラに言うことがあるんです。(汗)「とりあえずあそこの田んぼ起せや、ジョンディアーで」・・・・(汗)どぉえぇ〜!!!

(大汗!!)

あんなデカイトラクター乗ったこと無いのにいきなりかい!!(汗)

「簡単だで、操作は」って、慣れてないじゃん!!

って言うか、乗った事ないじゃん!!(汗)

でも、乗りましたよ。・・・ビビリながら・・・。

danna.jpg

そしたら目からウロコでした。乗りやすいんですよ。以外にも・・・。

デカサは圃場に入るとまったく気にならないし、操作は簡単だし、ただ、"デカイ"だけでまったく"普通"のトラクターでした。ま、細い道だけ気をつけてれば問題無い機械です。

さらに、"田植え機"・・・。ある圃場で「・・やれや。」"ボソッ"と親方の一言。聞き返す間も無く、親方は田植え機から降りてしまいオイラが乗ることに・・・。確か去年こうやったなぁ・・と、思い出しつつ乗りましたよ。そしたら出来ちゃったんですよね。(恐るべし記憶って・・・)

それ以来田植え機に乗ると、おいらが植えるみたいな感じで来ています。ま、親方の"緊急事態"もあるし、これからはオイラが"責任"持って管理しなきゃいけないし、コレくらいの事は出来ないとダメダメ農家になってしまうので、もっともっと努力しないといけないと思う今日この頃です。

ちなみにRCヘリですが、後は検定と学科試験残すのみです。(汗)

田植え終わったら検定なのね〜(汗)。

落とさないように\(*⌒0⌒)bがんばっ♪です!!

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長野県北安曇郡松川村の浦部勇一・千代美さんご夫妻に月々の農事などを伝えていただいています。浦部勇一さんは2005年から長野県が行う里親支援制度に登録後、独立された新規就農者。おふたりは6年ほど前に神奈川県から長野県に移住してこられました。

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