例にもれず里親さんちの柿も取って、干し柿を作る事になりました。田植えに大活躍した新人類まもちゃんと、そのお友達にもお手伝いしてもらって、里親さんちの2本の柿の木から届く所は手でもぎ取り、高い所は高枝切り鋏で取り、新人類まもちゃんは木に登り、もりもり伸びた枝や幹を切り取り、わー取れるは取れるはで・・・見た目よりた〜くさんの渋柿が取れました。
たぶん500個は軽くあったと思いますよ・・・でも・・・とった後がよろしくないようで・・・なんと1本の木はお米の乾燥機のプラント裏に有ったために、乾燥の際に排出されたホコリでお化粧された真っ白い渋柿になっていました。
渋柿を知人に分けてあげるにしても、このままではいささか不憫なので、一個一個ブラシを使ってヘタに積もったホコリもきれいに洗い上げました・・・ふぅ〜、それから、皮を剥いて紐で吊るすまで、結構時間がかかりました・・・まぁ柿の木は移動できないし、仕方がないですね。
真っ白なお化粧は里親さんちの渋柿の宿命です。
稲刈りも終わり、親方(里親のお父さん)は組合の蕎麦の刈り取りに村中を走り回り、主人は作業場の掃除に、コンバイン2台の洗車(コンバインと言っても大きな6条刈りの戦車みたいなの2台)そして、「よ!待ってました!」新米の精米作業!をコツコツやって、新米農家の新米を待って下さるお客様に順次発送します。
9月末頃に新米ご予約お知らせハガキを知人に郵送していたので、個人のお客様がほとんどです。なので2kg〜10㎏と小分けのご注文が多く細かい作業になってかなり大変ですが、細かくても集まればかなりの量になり、1回の発送で120㎏なんて時もあります。まぁ、今だけの事ですけどね。
そして秋の田んぼのお仕事・・・秋起し(刈り終わった田んぼを起こす)がはじまりました。まずは秋起こしの前に水口の水止めをして、払い口の泥を取り除いて、乾いている田んぼから起して行きます。田んぼが乾いていないとグチャグチャになってしまうので、水の入っていない田んぼから起していきます。
え? えー! トラクターが・・・ちびジョンは? どうしたの?
なんか色が赤いし! 大きくなっちゃってるよ???
実は、この赤い新車のトラクター・・・リースしてしまいました・・・キャーだ・だいたんな事を・・・こんな事してやっていけるのでしょうか??? って・・・親方の勧めで共同でリースさせて頂きました。
来年からはこのトラクターのリース代と育苗用ビニールハウスの時にお借りした分とを返していかなければなりません・・・結構キツイと思います。
でも、この思い切ったリースのおかげで、主人の秋起しはルンルンル〜ン♪と快適にスムーズに作業が進んでいるとの事。やはり新機種は凄いおりこうさんらしくて、完全にオートマで、ギアがないそうです。
さらに、自動制御系がしっかりしているので、起こしの深さを一度セットすると後はほとんど機械任せで仕事ができるのです。ここで、主人の機械おたくが発揮されていて、あっという間に、この新兵器の機械オペレートを完璧にこなし機能を充分に使いこなしてラクラク♪ 秋起こし〜♪ のようです・・・機械おたくが役に立ってよかったねぇ〜。
で、わたしはと言いますと・・・近所のおばさまに誘われて〜白馬までドライブ! とか、神奈川から遊びに来た友人と安曇野散策! とか、アロマ(アロマテラピー)仲間のお手伝いで白馬の文化祭! とか、松川村の収穫祭! とか、農協さんの感謝祭! とか・・・色々と忙しく遊びまくっているのであります!!!
この時期は各地で秋のイベント目白押しで週末の予定を組むのは簡単なくらいですし、どれも魅力的な秋のイベントです。
11月に入って、我家は炬燵(コタツ)を出しました・・・にゃんこもわんこもわたしも炬燵が大好きです・・・今年もガソリンや灯油価格が上っていてふところには厳しい冬になりそうです。
その反面、お米の価格暴落は私達稲作農家に大きな衝撃を与えています。今年から稲作農家になったわが家の未来はどうなるのか? 誰にも分かりませんが、一枚でも田んぼを減らさないために、わたしたちは今できることをひとつひとつやって行きたいと思います。
先日も新米を買ってくれた友人が「とっても美味しくって、食べ過ぎちゃったよ」とメールをくれました。本当にこんなに美味しいお米を、日本の文化であるお米を、なんで食べないのでしょうか? わたしは、パンも麺類も大好きですが、ご飯を食べるようにしています。
やはり日本人の主食はご飯です、こんなに美味しいお米を作れる国は無いと思います。食料自給率が39%になってしまいました。もっと自分達の国を見つめ直す事が必要だと思います。頑張っている農家が居るうちに!!
日本のお米の輝く未来を祈ります。
まぁ、頑張り過ぎも体に良くないので、わが家はマイペースで《まったり》やっていきますよ・・・そうです、屋号の『まったりふぁーむ』とは厳しい現実もあるけど、自分たちらしくマイペースで出来る事からやっていこう! という意味がこめられているのです。
頑張り過ぎて煮詰まっていっちゃう事があるので、そうならないためのわが家のおまじないの言葉でもあります。
「まぁ、まったりやりましょ!」