太田さんの農事録
[太田さんの農事録]

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第5回


 

菜の花のあとは芍薬の季節です


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新緑が美しい5月もいろんな事がたくさんありました。

先日、JA北信州みゆき青年部の研修旅行で宮城県石巻市へ行ってきました。
実は去年も同じ時期に同じ場所へ行っています。
JA石巻青年部と震災以降に交流があり、「復興に向け僕らも何か力になりたい」と伝えると、「現地に来てくれるだけでいいですよ」との事でした。
そこで昨年、現地に行き交流が始まりました。


石巻で元気をもらう

地では石巻青年部の人に案内してもらい、実際に被災地を目の前にすると言葉が出ませんでした。
そんな中でも石巻青年部の皆は笑顔で歓迎してくれ、「また来て下さい!」と元気に見送られました。元気を与えに行ったつもりが、逆に元気を与えてもらった気分でした。
そして、1年間でどれだけ復旧したか知りたく、昨年行った同じ場所に今年ももう一度行く事にしました。
しかし、実際行ってみると多少瓦礫が撤去してありましたが、思っているほど復旧していなく愕然としました。
石巻青年部の皆は、「まだまだ問題は山積みで、時間をかけて少しづつ復旧していくしかない」「出来るだけ多くの人にこの現状を知ってもらいたい」との事でした。
それでも前向きで相変わらず明るく元気な石巻青年部の皆を見ると、またこっちが元気をもらえた気分になりました。
被災地はテレビや写真で見るのと実際行って見るのでは全く違います。
出来るだけ多くの方に行ってもらったり、行けない方には現状を知っていただき何か感じてほしいと思います。

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震災前

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震災2年後

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がんばれ石巻

花と山菜の天国 美しい5月

信州では、「5月が一番いい時期だ」と言う人が多いほどとても良い季節です。
ゴーデンウィークには「いいやま菜の花まつり」が行われ、大勢の観光客が訪れて盛り上がりました。会場となる菜の花公園は我が家からも見えるほど近く、毎年楽しみにしています。

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そして、新緑がキレイな山へ入ると、そこは山菜天国です。
タラの芽、コシアブラ、山うど、ワラビなど、畑の横で簡単に採れます。

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5月の食卓は毎日山菜づくしです。
子供達は「もう食べ飽きた」などと贅沢な事を言い出します。
自然が与えてくれる旬の味が楽しめるとても良い時期です。

芍薬の出荷が始まりました!

て、本業の花の方はと言うと、先月に温水消毒したスズランを植える作業を行いました。このスズランは2年間畑で育てて、掘り起こして出荷するのは3年後になります。

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その他にも、芍薬が1本に1凛咲くように芽摘みを行ったり、ソリダコの株から出ている新芽を少なくする作業をおこないます。

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そしていよいよ芍薬の出荷が始まりました。

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出荷が始まる前にこの地区の芍薬生産者が集まり、JAの花卉担当者や指導者と、この地域から良い芍薬を出荷できる様に説明会を行います。
今回は大阪の市場の担当者の方も来て、この地域の芍薬に期待度が高いと力強い言葉をかけてもらいました。

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さぁ!路地畑で芍薬が出始めるといよいよ花卉出荷シーズンインです!!
次回は芍薬が咲いた写真が掲載できると思います。

この記事を書いた人

太田和明さん

北信州の飯山市で花き農家を営む太田和明さんは、2006年に39歳で脱サラし、故郷で就農しました。父・雄三さんと共に何種類もの花を栽培するかたわら、地域活動やJAの青年部活動にも積極的に関わり、農業と地域を盛り上げています。美しい花を咲かせるための奮闘と、日々の暮らしを綴った農事録をお楽しみください。

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