太田さんの農事録
[太田さんの農事録]

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第4回


花栽培から感じる春の幕開け

新年度となる4月は長男の中学入学式、小学校・中学校PTA総会、JA青年部総会、歓迎会などの行事が盛り沢山の月です。
JA北信州みゆき青年部の総会で私は農政専門部長の任期を終えましたが、今年度は組織文化専門部長を務める事になりました。
今年度もより一層JA北信州みゆき青年部を盛り上げて行けるように頑張りたいと思います。

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さて、ここ北信州飯山にも遅い春がやってきました。
桜は4月17日頃に一気に咲き始めましたが、山にはまだ残雪が残っています。
この感じが春の北信州の良い風景です。


元気に芽吹き始めました。

の雪も完全に溶け、いろんな花が冬眠から目覚めて芽を吹き出してきました。

最初に出荷になる芍薬

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次に出荷の竹島ユリ

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夏に出荷になるワレモコウ

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それぞれの畑に肥料を与えて元気に育つ事を願いますが、この時期はまだ霜が心配です。

そんな中、小学校4年の次男のクラスが農業体験で我が家の畑にて農作業をする事になりました。
そこで、ヒペリカム畑で昨年秋に刈り取ったヒペリカムの枝や葉を集めて燃やすという子供達でも出来る作業をやってもらいました。
子供達が一生懸命作業を行ってくれたおかげで、畑がいつもの年よりキレイになりました。 子供達は集めた枝や枯葉を燃やして、ジャガイモやマシュマロを焼いて食べた時が一番楽しそうでした。

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スズランよ、強く美しく育て

の作業の1つにスズランの温湯殺菌作業があります。
この作業は、これから植えるスズランの芽をそのまま畑に植えると病気になりがちだったために、4年前から稲のモミを温湯殺菌する道具を使い殺菌してみたところ、良質なスズランが育ったことから始めた作業です。
小さめの風呂釜のような容器に水を入れ、専用の機械で温度を45.5℃まで上げ、そこへスズランの芽を30分間入れた後、直ぐに水の入った水槽に入れて冷やして、水を切ってからナイロンの袋で包みコンテナへ入れて冷蔵庫で植える日まで保管しておく作業工程で、とても時間がかかります。

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人間で言ったら風呂で充分温まってから水風呂に入り体を清め、タオルで体を拭いて服を着て仕事の出番を待つ感じですかね。
スズランと言えばフランスでは、5月1日にスズランを愛する人に贈るという習慣があります。
スズランを贈られた人には幸運が訪れるという縁起ものです。
これが日本でも習慣になってきて「5月1日はスズランの日」と言う事で注文が多く来ています。
皆さんも5月1日には、愛する人へスズランを贈りましょう!

春らしさを楽しんでいた矢先に...

は山菜も沢山出てくる時期ですが、フキノトウなどの次に出てくるのがコゴミです。
我が家でも早速近所に出ていた初物をいただきました。
これからもいろんな山菜が出て来るので楽しみです。

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と、春らしい出来事や旬を楽しんでいた矢先の4月21日の朝、雪が積もり一瞬にして畑が真っ白になってしまいました。

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でも午後には全部溶けたので一安心(^_^)
これもまた北信州ならではですね。

この記事を書いた人

太田和明さん

北信州の飯山市で花き農家を営む太田和明さんは、2006年に39歳で脱サラし、故郷で就農しました。父・雄三さんと共に何種類もの花を栽培するかたわら、地域活動やJAの青年部活動にも積極的に関わり、農業と地域を盛り上げています。美しい花を咲かせるための奮闘と、日々の暮らしを綴った農事録をお楽しみください。

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