太田さんの農事録
[太田さんの農事録]

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第29回

 

月1日の「スズランの日」が終わり、ハウス栽培物も終わりを迎えました。
と、同時に路地物の出荷準備が始まりました。
「スズランの日」が終わって間もなく、3年後の「スズランの日」に向けたスズランを植えました。
スズランは路地畑で2年間育成され3年目に出荷できるものなのです。
2年間の間に病気にならないように消毒したり、大きく育成するように草取りをしたり手間ががかかりますが、3年後には綺麗で香りの良いスズランとなって出荷されます。

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スズラン定植
 

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定植後、葉が伸びたスズラン
 

他にも今年は新しい品種を植えました。
秋に刈り取り初冬から春先に出荷するものですが、今年はまだ小さくて出荷出来ないでしょう。何を植えたかは出荷を迎えるまでのお楽しみ♪
野菜などを植える時は「美味しくな~れ!美味しくな~れ!」と言いながら(思いながら)植えますが、花の場合は「大きくな~れ!綺麗にな~れ!」と思いながら植えます。(笑)

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て、この時期に山沿いの畑仕事での楽しみがあります。
それは畑の脇などに生えている山菜狩りです♪
仕事の合間にちょっと畑脇に入ると、タラの芽、コシアブラ、山ウド、コゴミ、わらびなどが数分でドッサリ採れます。
山菜は天ぷらが一番! 無料でこれだけの山菜が食べ放題♪ と言ってもそんなに量は食べれないのですが、毎年楽しみの1つですね。

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採れたての山菜
 

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山菜の天ぷら
 

月と言えばGW! ゴールデンウィーク!
毎年GWには「いいやま菜の花まつり」か行われます。
この祭り会場の「菜の花公園」などが家から近いので、普段は空いている道路もGWだけは混雑します。
年々「菜の花まつり」も人気が出てきて、いろんなイベントで盛り上がっています。

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菜の花公園
 

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一面菜の花畑
 

そして今年は善光寺で7年に1度の善光寺御開帳が行われました。
こっちは約1ヶ月間、毎日もの凄い数の参拝者で溢れ返っている状態で、参拝したり、回向柱に触れるまで2時間待ちと言われました。
そこで早朝に行われる「お数珠頂戴」の儀式を授かろうと、平日朝5時に行きました。それでも参拝者が全国から数多く来ていました。
でもスムーズに「お数珠頂戴」を授かり、参拝し、回向柱にもしっかり触れることができました。
7年前はまだ子供達も小さく、今回は面倒だと言って来なかったのですが、次回7年後には成人になっていると考えると、7年って早いなぁと感じると同時にいろんな事を考えさせられました。

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善光寺御開帳
 

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本堂前は大混雑

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回向柱に触れてご利益を

ぁ! いよいよ5月下旬から1年の間で一番綺麗で、大きく、忙しい芍薬が出荷を迎えます。
芍薬は蕾のまま咲かない物があると言うイメージが消費者の中であります。
芍薬は品種ごとに蕾、開花タイミングが違うので、ちゃんと開花する芍薬を見分けるのが大変なのです。
我が産地の芍薬は大きく咲くと市場や消費者からも評判が良いのです。
それは、地域で研究会を開き、どのタイミングで切って出荷するかを生産者全員で学んでいるからです。
我が農園の芍薬も早いものから出荷が始まりました。
来月には出荷して開花した芍薬を紹介するのでご覧下さい。

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芍薬生産者研究会
 

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「さつき」の蕾
 

この記事を書いた人

太田和明さん

北信州の飯山市で花き農家を営む太田和明さんは、2006年に39歳で脱サラし、故郷で就農しました。父・雄三さんと共に何種類もの花を栽培するかたわら、地域活動やJAの青年部活動にも積極的に関わり、農業と地域を盛り上げています。美しい花を咲かせるための奮闘と、日々の暮らしを綴った農事録をお楽しみください。

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