こんにちは!
今月はやはりこの写真をご紹介したいと思います。
この立派な桜は、近くのお寺さん、信廣寺が管理されている枝垂桜です。長野県には、高遠城址公園や松本城、上田城址公園など、桜の名所がたくさんあるわけですが、この枝垂桜は1本だけとはいえ、それは見事なものですよ。
(参道の桜)
もう1枚の桜も近くの神社の参道の桜です。小中学校で入学式が行われた4月上旬には、地域中の桜が新入生を迎えてくれていたようい咲き誇っていました。
アスパラ初収穫!
さて、農作業もいよいよ始動です。まずは手始めにアスパラのパイプハウスにビニールを被せました。さほど長くないハウスとはいえ、その数は11棟。それを近隣の仲間に手伝ってもらい、無事にすべて覆うことができました。これで多少の霜が降りても大丈夫。後はアスパラが伸びてくれるのを待つだけ、となったわけなのですが...。
いつでもアスパラの収穫ができるようにと準備もしたわけですが、「あれっ!?」と感じずにはいられません。それは昨年(2020年)に比べ10日以上も早くアスパラの出荷ができるのです。朝夕はしっかり冷え込むのですが、日中はポカポカと暖かくなっていたので、この地域の平均気温や蓄積される積算温度も着実に上がってきていることがうかがえます。ちなみに、昨年は4月末になってから少量の出荷が始まったくらいだったのです。写真は今年初収穫のアスパラです。
田植えに向けて
そんな感じで早くもアスパラの収穫が始まってしまった一方で、この時期にやらなければならないことがあるのです。それは田んぼの準備。5月中旬の田植えに向けて畦塗り、肥料まき、春起こしとすべて機械でできる作業とはいえ、面積も増えていることから時間のかかる作業でもあります。
(トラクターの後ろに機械がついている写真)
写真のトラクターで引っ張っている機械は畦塗りのための機械です。
農業者の人口は年々減っていますが、その反面、後継者となった農業者一人当たりの面積は増えていると思います。この武石地域でも農業者の高齢化が進み、担い手の不足は大きな問題です。
そのような状況で機械というのは大きな戦力です。なんせ人間と違って疲れませんし、飽きることも知らないのですからね。ただし、メンテナンスはこまめにしてあげないといけません。
地域の作業「せんげさらい」も
ところで、アスパラや田んぼの作業が始まる前やその合間を縫って、他にもやったことがいくつかあるのです。 1つ目は、地域の方々と「せんげさらい」をしました。
「せんげさらい?」と思う方も多いとおもいます。「道普請(みちぶしん)」なら聞き覚えがありますか? 県内だと「おてんま」と呼ぶところもあるでしょうか。要するに田んぼのための水路や道路を整備することです。
その時に出会ったのがコイツです。
3月下旬から4月上旬にかけて行われる「せんげさらい」。まだ寒さの残る時に眠そうな顔をして出てきました。
2つ目は、ジャガイモと長ネギの植え付けです。ジャガイモの種イモは前回ご紹介しましたね。それと同じような時期に長ネギも植えました。
(長ネギの写真)
3つ目。こちらはマルチを張っている写真です。
田植えが終わって落ち着いた頃にアスパラの苗を植え付けようと思っています。この農事録を読んでくださっている方ならご存知のとおり、アスパラは植えてから収穫するまでに3年ほど時間がかかるので、次のアスパラ圃場として支度をしたのです。
おまけにもう1つ。こちらは作業とは全く関係ないのですが、まさに今満開で見ごろな「花桃」です。武石地域の中の余里(より)という地区に「一里花桃の里」という名所があり、散歩ができるようになっています。「一里」と言うだけあって約4kmほど花桃が続きます。のんびり春を感じるにはいいかもしれませんよ。
地域の方と行う作業や自分のための作業もひと段落したここ数日は、早朝からパートさんとアスパラの収穫や出荷のための荷造りをし、それが終わるとトラクターに乗り、暗くなったら朝収穫したアスパラの選別を行う...といったことを繰り返しています。
栽培している作物の関係もあって、本当に毎日慌ただしい感じです。それでもお陰様で事故なく、怪我なく、病気もなく元気に農業やってます!
次回は田植えのご報告ができると思います。アスパラもお米も一生懸命作りますので、たくさん食べてくださいね。