ではではでは
さてさてさてさて、、、
いつもならばここで、趣味の話とかいろいろと織り交ぜながら話をスタートさせるところなのですが、今月は仕事のネタしかないんだよなぁ。。。
(って言うか、そもそも「農事録」なんだからそれでいいのか。。。^^;)
というのも、
りんご農家にとって一番忙しいと言っても過言ではないシーズン。それが、今なのですよ。
ゴールデンウィークのその日のこと
ところで、
先月の記事で畑の中にある扇風機の話、しましたよね?
そう、凍霜害を防ぐためのヤツです。
今年もこの扇風機がブン回っている日が何日かありました。
そして、恐れていたことが・・・
4月末、ゴールデンウィーク直前だと言うのに気温が氷点下に。Σ( ̄Д ̄;)
やられました。
特に一部の品種で凍霜害がかなり見られます。
どんだけ扇風機がブン回っても気温が低すぎるとムリなのです。
被害のあった果実。
この赤くてツルツルした果実は、生長すると表面が爛れたようになって売り物にならないでしょう。
こちらの表面に細かい毛があるのは正常な果実。
どうなるかなぁ、今年の収穫。。。。
ポジテイブ・シンキング!
さて、
凍霜害にあったからといって、
嘆いていても仕方がありません。
5月に入り、りんごの花が咲きそろいました。
こんな時期に、りんごの木の下で
バーベキューなんかしたら最高なんだろうけど、、、
残念ながらこの時期、りんご農家に花見をしている余裕はありません。(--;)
この時期の仕事は、
例えば受粉作業とか。
人工受粉の道具
受粉用マシン、その名も「ラブタッチ」
こいつは購入した花粉
ま、人工授粉なんてやらなくてもりんごは生りますけどね。
りんごは多くの種類で自家受粉しないため、他の種類のりんごの花粉が付かないと実になりません。だから人工授粉した方が品質が良くなるなんて言われているのでやってますが、この辺はりんごの産地でもあるし、いろいろな種類のりんごが植わっていることもあって、生らないなんてことはほとんどありません。
この仕事、保険みたいなもんだと思っています。
もし、都会など周りに他の種類のりんごの木がない環境でりんごを栽培したい場合には、2種類以上植えることが必要ですよ。
りんごに魂をこめる修行
りんご農家の仕事で最も忙しい作業のひとつ、それが摘果です。
摘果というのは文字の通り、必要のないりんごの果実を摘み取る作業。4月の終わり、まだ花の段階から摘みはじめ、毎日毎日朝から晩まで延々と摘み続けるという、まるで「修行」のような仕事です。
摘果はできるだけ早く済ませた方が、りんごのためにも木のためにもいいんですよ。だからこの時期は休みたくてもなかなか休めない。
まさに修行なのだ。
これが大体7月の頭ぐらいまで続くのです。
このように、りんご(果樹)農家の仕事というのは人の手でやらなければならない作業が多いのです。そして、こうして何度も何度も手をかけることで、ひとつひとつのりんごが生長していくのです。
一果入魂。
今日も魂を込めて摘んでいますよ。
ウマいりんごができるように。
ということで、続きはまた来月に。
Good bye. Take care!