長野県北部に位置する飯山市の道の駅 花の駅 千曲川が2022年10月にリニューアルオープンしたので、うかがいました。
飯山市は県内有数の豪雪地帯であり、冬はスキー・スノーボード、「かまくらの里」など雪を生かした観光が盛んです。
参考)信州いいやま観光局
広々として車椅子でも通りやすく
同駅の月岡店長にお話をうかがいました。「以前は農産物直売所とお土産売場が別の建物にあり、直売所の通路が狭く、車椅子のお客様が利用しづらいという問題がありました。現在は一緒の建物になり、通路を広くました」(月岡店長、以下同)
誰でも利用しやすくなったのは、SDGsの観点からもいいことですね。
道の駅の内観。手前に農産物、奥にお土産が並んでいる
インパクト大!野沢菜のバケツ漬
長野県民もびっくりするくらい、たくさんの野沢菜漬が売られています。
なかでも野沢菜漬がたっぷり1.5kg入った「バケツ漬」は人気商品です。
「野沢菜」は長野県の特産品です。発祥の地である野沢温泉村は飯山市のすぐ隣。一説には約250年前、京都の天王寺蕪の種を野沢温泉村に持ち帰って育てたところ、突然変異を起こし、野沢菜が誕生したといわれています。
参考)野沢菜物語/野沢温泉観光協会
初冬(11月下旬~12月の雪が降る前くらい)には、同駅で野沢菜を販売しています(ただし季節限定)。家庭で漬けるため、地元だけでなく新潟県から買いにくる人もいます。
2022年12月5日撮影
2月中旬からは雪下野菜
2月中旬からは雪下野菜を販売します。雪下野菜とは、雪に埋もれた状態で越冬させる野菜のこと。代表的なものにキャベツ、にんじん、ほうれん草、じゃがいもがあります。雪中で甘味の増した野菜は格別のおいしさ。
「農産物直売所の出荷者組合、千曲川の会では2021年から雪下野菜栽培講習会を開き、雪下野菜の出荷増を目指しています」
2023年からはたくさん出荷できるように張り切っているのですね。楽しみです。
雪下野菜といえば忘れてはならないのが「スノーキャロットソフトクリーム」。同道の駅のカフェで販売している、なべくら高原産雪下にんじんで作ったご当地ソフトで、カフェの人気商品です。
「春の山菜、アスパラに始まり、夏は夏野菜、桃、ぶどう、秋は新米、冬は野沢菜、雪下野菜と、1年を通してお客様に喜んでいただける直売所を目指します」
2023年秋には道の駅敷地内にアウトドア用品ショップ「mont-bell(モンベル)」もオープンします。ぜひ一度行ってみてください。