りんご畑の葉が赤く染まり、遠くの山々が少しずつ秋色に変わっていく頃。その風景の中に、ひときわにぎやかな場所があります。それは、長野県中野市のJA農産直売所 「いきいき館」です。

朝9時の開店直後は品ぞろえ豊富!
開店は9時。朝のうちは特に品ぞろえが豊富で、良いものが手に入る可能性が高い!
りんご、ぶどう、きのこなど、秋の味覚がずらりと並び、地元の常連客と県外からの観光客が、旬の野菜や果物を求めて次々とやってきます。



木箱からりんごの芳香が立ち上り、ポップには「今年もきれいに色づきました」「酸味と甘味のバランスが自慢です」など手書きの言葉が添えられています。


「赤肉りんご」は、果肉までほんのり赤く色づく珍しいりんごで、中野市内の生産者が長年の試行錯誤の末に生み出しました。すっきりとした酸味に控えめな甘さ。シャリっとした歯ざわりで、スタッフいわく「ジュースにしても、ピンク色がきれいに出るんですよ」とのこと。
赤肉りんごは断面に色が広がり、見るだけで心が躍ります!
この日、直売所で販売されていたのは「なかの真紅」です。「これ、うちの孫が大好きでね」と話す生産者の笑顔につられて、こちらも笑顔になりました。「誰が作っているのか」がわかると、味わいも一層心に残りますね。

「シナノパール」は、中野市を中心に生産されるプラムです。栽培が難しく、生産量・出荷量ともにわずかな希少種で、いきいき館の人気商品です。果汁が豊富で甘く、1個200g前後と大きく、「しっとり」とした食感です。
手作りの加工品や惣菜が充実!
「なめたけ」や「炊き込みごはんの素」「カレー」などの定番商品から、きのこを使った調味料やお菓子、お茶まで、幅広い商品がそろうのは、きのこ産地ならでは! なかでも、なめたけは種類が豊富で、選ぶのを迷ってしまうほど。
ここでは、いきいき館でしか買えない商品をみなさんにご紹介しちゃいます(なお、販売価格は変動する可能性がありますのでご注意ください)。
えのたん餃子(12個入り)
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エノキタケ、エリンギ、ぶなしめじ入りの具で、焼いても揚げてもおいしいぎょうざ。信州みそ風味を効かせたコクのあるおいしさです! 同じく中野市にあるJA農産物直売所「オランチェ」でも販売しています。
えのたんのえのきドレッシング

醤油ベースに、細かく刻んだエノキタケの旨みが加わったマイルドな味わい。サラダはもちろん、炒めもの、ハンバーグ、冷しゃぶなど、幅広く使える万能ドレッシングです。
刺身きのこ

幻のきのこと呼ばれるバイリングを特製たまり醤油で漬け、真空パックでおいしさをまるごと閉じ込めた「刺身きのこ」。コリコリした食感が、まるでアワビのよう。常温で持ち帰ることができるので、お土産にもぴったりです。
えのき氷

中野市はエノキタケの生産が盛んで、国内でも有数の産地です。「えのき氷」は、エノキタケをミキサーでペースト状にし、煮出して製氷皿で凍らせた、冷凍ブロック状の加工品です。
長期間保存が可能で、味噌汁・カレー・煮物・炒めものなどに「ちょい足し」したり、雑炊にしたり、揚げものや豆腐料理もおすすめです。
えのき氷を使ったお菓子もありました
黒あわび茸の佃煮

黒あわび茸は、大きな傘とアワビのようなコリコリした食感が特徴で、なにより肉厚でジューシー!加熱すると豊かな香りが立ち、味の濃さが際立ちます。佃煮は、独特の食感と風味を楽しみむことができるので、リピーターもいるという人気商品です。
えのたんバーガー(土日祝の限定販売)
![[産地情報]信州中野いきいき館には手作りきのこ惣菜が充実!](https://nakano-kinoko.com/wp-content/uploads/burger2.jpg)
「えのたんバーガー」は、ジューシーなエノキの株のフライにサルサソースがマッチして、フライフィッシュバーガーのような味わいが楽しめます。
地元農産物をたっぷり使ったジェラートは6種類
ほかにも、きのこを使ったお店手作りのお惣菜が充実していて、これら目当てでお昼に立ち寄る常連客も多いとか。
卵に刻んだきのこを入れた、旨みと食感が抜群の「きのこ玉子サンド」や、きのこのおかずと炊き込みごはんが入った「きのこのランチBOX」も人気です。
手作りおにぎりも販売中!
きのこ生産者こだわりのオリジナル商品も多数店頭に並んでいます。きのこの加工品は常温保存ができるので、お土産におすすめですよ。
吉本興業とのコラボカレーも注目!
精米したお米や、地元の農家さんの農産物を活用した手作りスイーツや、吉本興業とコラボしたカレーも販売しています。
いきいき館で、より旬を楽しむには
店頭に並ぶ新鮮な農産物。見た目も味も抜群だけど「どうやって食べよう?」「料理のアイデアが浮かばない…」そんなふうに迷ったこと、ありませんか?
そんな悩みを解決してくれるのが、入口横にある「旬のおすすめレシピ」が並ぶ棚です。スタッフの方に、直売所で、より旬を楽しむ方法を教えていただきました。
1、入ってまずレシピをチェック!
レシピは入ってすぐのところに置いてあるので、まずはここをチェック。毎月更新される旬のレシピは、プロの料理研究家や地元の主婦の知恵が詰まった、地元の野菜を主役にしたものばかり。主菜だけでなく副菜やおやつもあるので、「これ、食べたい!」と思えるレシピを見つけましょう。

2、レシピに必要な食材を探そう!
レシピに記載された旬の野菜や果物を探しましょう。無駄もないし、きっと新しい食材に出会えるはず。

3、季節の花もチェック!
いきいき館には、食材ばかりでなく、地元生産者の育てる花も並んでいます。料理とともに、季節の花も楽しんでください。

いつもの買いものの行程をちょっと変えると、旬の並ぶ直売所で、さらに旬を楽しむことができます。来店された際には、レシピ棚からチェックするのはおすすめですよ。
旬の味と地元の温もりを持ち帰って
いきいき館は、旬と人の温もりに会える場所。そして作り手と買い手、地元の人と訪問客がつながる場所です。旬の野菜や果物が並ぶ棚は中野の風景そのもので、秋をまるごと感じられるはずです。
この秋は、いきいき館へ中野の秋の味覚を見つけに、そして地元の温もりを感じにきてください。
アットホームな雰囲気ですよ〜