レシピ

伝える●おらほの味 凍り餅の食べ方いろいろ

伝える おらほの味「おらほ」とは、「私たち」もしくは「私たちの地域」という意味の言葉です。信州各地の郷土食を探るシリーズ・"伝える おらほの味"。第11回目となる今回は、冬の寒さを生かして作る伝統的フリーズドライ食品「凍り餅(もち)」のいろいろな食べ方です。「凍り餅」の作り方は、何度かこのブログでも紹介されてきていますが、保存された凍り餅の食べ方が紹介されていなことにはたと気づき、今回は「凍り餅」の食べ方を紹介することにしました。※文末には冊子プレゼントのお知らせがあります!

 

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「凍り餅」は佐久地方、諏訪盆地、伊那谷、安曇野など信州各地で冬の厳寒期になると作られています。歴史的には江戸時代には諏訪の高島藩や伊那の高遠藩などでは特製の凍り餅を作って江戸の将軍家に献上していたという記録があります。今回お邪魔したのは大町市常盤にある「農産物直売所かたくり」。毎年厳寒の1月に「農産物直売所かたくり凍り餅部会」が製造し、通年をとおして農産物直売所かたくり等で販売しています。製造は約20人の部会員で行い、今回はそのメンバーである横山美知恵さん、栗林みち子さん、遠藤恒子さん、遠藤悠紀さんの4人のみなさんに、凍り餅の食べ方を教えていただきました。

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長野県を代表する伝統保存食品
厳しい冬の寒さと乾燥した気候を生かして作る伝統食品「凍り餅」は昔から保存性の高さが特徴で、冬に作っておけば夏まで使えるという利点が高く評価されてきました。遠藤恒子さんが「農家は昔から自分の家で作ったもち米で、農閑期に凍り餅を作り、農繁期のおこひる(おやつ)として食べていたんだよ」と話してくれました。

凍り餅の食べ方はバリエーション豊か

■そのままの食べ方

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"凍り餅"は、そのまま食べられ軽く持ち運びに便利なので、登山食や非常食になります。「ポケットに入れて、小腹が空いた時に食べると腹持ちがしていいんだよ」と遠藤悠紀さん。お茶を飲みながら食べる時、餅に巻かれている和紙をはずし、お茶にちょんとつけて食べるのが「通」の食べ方です。

■お湯を注いで

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巻かれている和紙を取ってから、まず凍り餅を3〜4分水につけ、凍り餅が十分に水分をすったところで、手でぎゅっと絞り、水気をよくきり、手で凍り餅をくずしパラパラにします。パラパラになった凍り餅にお湯を注いで、はしでかき混ぜて出来あがり。

凍り餅は消化がよいので、お湯の量を調整すれば、病気の時やお年寄り、離乳食にもなります。「おかゆを作るより簡単」と栗林みち子さん。好みでお砂糖や煮小豆を入れて味付け、冷やして食べてもおいしいです。

■モチモチのお餅で

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和紙を取り、凍り餅を3〜4分水につけ、凍り餅が十分に水分をすったところで、手でぎゅっと絞り、水気をよくきり、手で凍り餅をくずしパラパラにします。ここまでは、お湯を注いで食べるのと一緒。

パラパラになった凍り餅を電子レンジで約3〜4分あたためます。電子レンジの種類や凍り餅の分量で、時間は調整してください。温めた凍り餅をはしでかき混ぜると餅状になります。餅状になったら、お好みの調味料(あんこ、きなこ、ごま、さとう醤油、くるみ)を付けて出来あがり。今回は、あんことごまのお餅を作っていただきました。

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 □お餅で食べる 応用編(イチゴ大福)
パラパラになった凍り餅5個に対してかたくり粉を大さじ3を加えよく混ぜ、電子レンジで約3〜4分あたためます。餅状になったらイチゴとあんこを包んで"イチゴ大福"の出来あがりです。「大福を作る場合は、かたくり粉を入れるときれいに餅が伸び包めます」とアドバイスしてくれたのは遠藤悠紀さんです。

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さっそく、今回もいただきました。凍り餅をそのまま食べると少しパサパサしていますが、食べ応えあります。イチゴ大福は最高。「餅状にした餅は、翌日になっても固くならないんだよ」と横山美知恵さんは自慢げに話してくれました。その言葉を信じ、翌日イチゴ大福をいただきましたが、本当に餅が硬くなることなく、とてもおいしくいただきました。

 □お餅で食べる 変り種
"凍り餅"はシンプルな白だけではありません。よもぎ入りや紫蘇入りのもありますから、当然よもぎ大福だって作れます。

夏のこおりもちの入手法
凍り餅は「農産物直売所かたくり」で購入できます。詳しい問合せ先は、TEL0261−22−8839までどうぞ。保存が利き、いろいろな食べ方ができる凍り餅を楽しんでみてください。

今回紹介しました"凍り餅"そのものの作り方は、「暮らしを楽しむエコガイド」に掲載してありますが、そこには食べ方は掲載されていません。ごめんなさい。食べ方はこの記事を参考に。

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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