野菜

ニガウリはお疲れ気味の日本を元気にさせる

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暑いですか? 長野県も、暑いです。でも暑い暑いとばかり言ってはいられません。農家の方々は、さながら「熱帯モンスーン」を彷彿とさせるこの暑さのなか、汗水をたらして畑を守っているわけで、それを考えると頭のさがる思いです。

で、暑いときにピッタリの料理のひとつが「ゴーヤ―チャンプルー」。これは沖縄を代表する郷土料理ですが、この名前にある「ゴーヤ―」は、沖縄本島の言葉で「苦いウリ」を意味します。

ゴーヤーは完熟する前の果実を野菜として食べるうり科の植物で、別名を「ニガウリ」、正式和名は「ツルレイシ」と言います。現在オリンピックをしている中国では「苦瓜」と書き、これをお茶として飲用しています。

原産地は熱帯アジアで、それが中国を経由して日本へは江戸時代に伝来したそうですが、見た目のグロテスクな容貌からでしょうか、南ヨーロッパでは観賞用として存在しており、一般的に食用には至ってないという話を聞くと、なんてもったいないことと思ってしまいます。なぜならば、このニガウリ、その栄養価がとにかくスゴイのです!

スーパー・ベジタブルに注目!
驚くのはビタミンCの含有量。なんとトマトの5倍以上、レモンと比較しても1.5倍以上もあります。疲労回復はもちろん、皮膚の老化防止に効果的。そして食欲を増進させるあの特有の苦味成分も加わり、0811-2.jpg発ガン物資の活性化を抑え、動脈硬化の予防、血糖値を下げる効果も期待できるとか。また高血圧の防止に効果のあるカリウムも多く含まれており、まさに現在のメタボ化しつつある日本人にとっては是非とも見逃せない超野菜ではないでしょうか。

以前は沖縄や南西諸島を代表する野菜でしたが、最近では関東地区などで生産されたものもスーパーで見かけるようになりました。長野県でももちろん栽培されています。県内では7月中旬から9月いっぱいが収穫の時期で、まさに旬は「今」でして、信州が一番暑くなるお盆のこの時期が、ニガウリの最盛期となります。

というわけで、長野県内で今、ニガウリを栽培している、県北部の千曲市にお住まいの久保ヨシ子さんの畑を訪れました。久保さんに話を聞くと、ニガウリはとにかく水が大好物で、水分をどんどん吸い上げて成長するので、雨降り後は収穫作業に追われるそうです。

緑のカーテンにもってこいの植物
キュウリの花に似た色鮮やかな黄色の花に近づいてみると、雌花の付け根には、マッチ棒のようなに細いところにイボイボが付いたものが出来ていました。一見茎と思って見過ごしてしまいそうなほどです。実はこれがニガウリの赤ちゃん。およそ2〜3週間程度で長さ15〜20センチ、重さにして200グラム以上の出荷に適する大きさに成長するそうです。

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ニガウリのすごいところは、ツルの伸び方だそうで、1苗で2〜3メートル程左右に上にとツルをグングン伸ばすのです。そしてたくさんの葉を繁らせます。 エコが人々の心をとらえつつある今年はしばしば「緑のカーテン」などという言葉を耳にしますが、まさにニガウリはそのカーテンにもってこいの植物なのです。

病害虫も寄せつけません
このニガウリ、実が膨らむ時期は風通しを良くして、しかも鮮やかな深緑色になるよう実を回転させてあげ、日光が全体に当たるようにする必要があるそうです。病害虫には比較的強い作物で、消毒については、一切行っていないと久保さん。

日本の屋根ともいわれ、太陽にいちばん近い長野県で、陽の光をいっぱい浴びて育ち、安心して食べられるニガウリ。立派に育っている実をひとつひとつ手で触れながら、「よく出来たねえ。」「頑張ってねぇ。」と励まし、優しい眼差しをもって話しかける久保さん。

ニガウリの勉強の最中
久保さんは職場を退職後、「何か自然に親しみたい」と思って農業を志したのがきっかけで、ニガウリの栽培に関しては、知人のすすめもあり、はじめてからまだ今年で2年目で、勉強の最中と言います。

「でも農業は、自分のペースで作業が出来るので楽しい。汗もかけるし、健康にもいい。」と、日差しが厳しいなかで、さわやかな笑顔を向けてくれました。

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ニガウリがおいしくなる食べ方
その苦味が原因で「ニガウリはちょっと」と食わず嫌いをきめこんでいる方の為に、久保さんおすすめの調理法を聞きました。

ニガウリ入りジュース

中の綿をよくこそげ取り、薄くスライスして季節の果物と蜂蜜を入れ、ミキサーにかけます。ニガウリの苦味は、アクセントとなって案外病みつきになるそうです。

ニガウリのサラダ

中の綿をよくこそげ取り、薄くスライスして塩を軽くまぶします。熱湯でさっと茹でたら、湯こぼしをして氷水で冷やします。あとは水気を絞ってサラダのようにして食べると美味しくいただけるそうです。

元気になりたいときにどうぞ
そういえば沖縄の知人から、苦味を和らげる調理法として、砂糖を隠し味程度にパラッと入れたり、みりんを入れるといいと教えられたことがあります。その人はこの苦いウリをあまり好んで食べないようなのですが、それでも「疲れたときにはなぜか食べたくなるもの。そしてなんか元気になったように感じるもの」と言っていました。

食欲のわかないとき、夏バテにやられそうなときには、もってこいのニガウリ。今晩の料理の一品にいかがでしょうか? 来年は、自然の日除けとして利用しながら、ニガウリの収穫を楽しみ、地球温暖化の防止に貢献する、そんなエコライフを是非ともスタートしてみたいと思うのでした。

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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