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ただ今、満開! サクランボがシーズンに!

満開のサクランボの花

見事に、満開ではありませんか。サクランボ。中野市平岡地区で加温によるハウス栽培をする桜井貫治(さくらいかんじ)さんのサクランボ園の様子です。

 

ハウスに入るとサクラの花のよい香りがして、そこは春爛漫の世界。JA中野市の加温によるハウス栽培のサクランボは7.6haの栽培面積で、早いものは3月中下旬に出荷がはじまり、4月の出荷量は全国の半分以上のシェアを誇ります。

JA中野市は今シーズンに加温によるハウス栽培のサクランボを市場向けに28トンの出荷を予定。雪が多かった昨年の冬の凍害や、夏場の高温の影響は残っているものの、今年の作柄はまずまず。サクランボは加温によるハウス栽培で、より糖度が高まる性質があり、宝石のように美しく甘い実のシーズンが、いよいよやってくるのです。

女性よりもやさしく扱う
JA中野市サクランボ部会の会長の浦野廣文(うらのひろぶみ)さんは「サクランボは温度に敏感で、女性よりやさしく扱うんだよ」と笑います。日差しが強まる昼は25度以下に、冷え込む夜間も18度〜19度に、ハウス内の温度を保たなければなりません。サクランボ部会の部会員は総勢120名、うち49名が加温のハウス栽培をしています。49名全員がエコファーマーとして長野県知事の認定を受け、土づくりや化学肥料・化学農薬の低減といった持続性の高い農業生産方式に取り組んでいます。

JA中野市のサクランボは、加温したハウス栽培もの、加温しない雨よけハウス栽培もの、露地栽培ものというサイクルで、これから6月の初夏まで出荷が続きます。

受粉作業サクランボは園芸の世界では「オウトウ(桜桃)」とも呼ばれ、バラ科サクラ属の落葉高木です。平成18年のサクランボの収穫量は全国で20,800トン。うち山形県が全国1位の14,900トンで7割以上の圧倒的なシェアを誇ります。、次いで青森県が1,630トン、山梨県1,350トンと続き、この3県で全国のシェアの85%を占めます。長野県は219トンの生産量で、生産者はりんご・ぶどうなど主力となる果樹と組み合わせて栽培します。

 

主な品種は、佐藤錦(さとうにしき)、高砂(たかさご)、香夏錦(こうかにしき)、紅秀峰(べにしゅうほう)など。サクランボは、冬期の低温になる休眠時間が必要です。休眠時間は品種によっても異なり、高砂は1,200時間、佐藤錦は1,400時間といった具合。ですからハウスをかけ、加温を始めるタイミングも、高砂の方が8日程度早くなるのです。微妙なものですね。

人間と自然の絶妙なコラボ
また、サクランボが実をつけるためには、異なった品種の花粉を受粉しなければならず、品種によって受粉しやすい(交雑和合性といいます)組み合わせがあります。受粉にはハチも利用しますが、開花時期がズレると受粉しません。結実安定のため、前年にとって冷凍保存しておいた花粉を毛ばたきによる受粉などの人工授粉を行ないます。

サクランボは、1つの花芽に1〜6個の花を着けます。結実が良すぎる場合には、1果当り4〜6枚の葉枚数となるように摘果します。

ちなみに都道府県の木が植えられている東京の国会議事堂の前庭のさくらんぼの花が満開になるのは毎年4月中ごろのことだそうですよ。山形県の職員の方が受粉作業をして、5月下旬には赤いサクランボになるそうです。

宝石のようなサクランボサクランボは冷蔵に弱い
サクランボには、鉄分が多く含まれているので、貧血の予防になります。その他、カロチンやカリウム、アントシアニンも含まれるので、目の疲れや高血圧の予防、細胞の酸化などを防ぐのに効果的です。サクランボは時間が経つほど風味が損なわれるため、なるべく新鮮なうちに食べるのが吉。冷蔵にも弱いので、食べる1〜2時間前に冷やす程度にします。

JA中野市のサクランボの直売のお問い合わせは以下まで。

JA中野市農産物産館 オランチェ
〒383−0053 中野市大字草間1543−5
TEL0269−23−5595
北信州直売所案内

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