果物

1ヶ月後にはさくらんぼの出荷がはじまるよ

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サクランボの加温ハウスのなかです。春のような暖かさのハウスでは、今、サクランボの受粉作業が真っ盛り。かわいらしく咲いた白い花のひとつひとつに、棒の先に綿をつけた道具で、次々と黄色い花粉をつけていきます。ここはサクランボの産地、北信州は中野市にある桜井貫治さん宅のハウスの内部。長野県に少し寒さが戻った先週の水曜日、暖かなハウスの中では奥さんとお母さんが一日中受粉作業に精を出していました。

中野市はサクランボの一大産地
加温ハウスとは、暖房器具を使って暖められたハウスのことです。ハウスを暖めることで、通常のハウス栽培よりも早くにサクランボの出荷ができるのです。長野県ではサクランボのハウス栽培がとても盛んで、中野市もその一大産地。

桜井さんの奥さんによると今年は暖冬の影響で加温ハウスでも例年より10日ほど早く作業がすすんでいるそうです。例年、2月20日頃からはじまる受粉作業が、今年は2月12日にスタートし、今月いっぱい続くといいます。

毎日すべての花に花粉をつける
juhun-5.jpgサクランボはひとつの品種だけでは実がつかないため、相性のよい他の品種の花粉を使ってこのような受粉作業を行います。桜井さん宅では、佐藤錦、高砂、香夏錦の3品種を育てていますが、受粉する花粉にはナポレオンという品種を用いていました。花粉は前年の春に採取し、地元のJA中野市の施設で翌年の受粉シーズンまで保存されていたものを用いるのだそうです。

おふたりは、ケースに入った花粉に棒の先の綿をつけては、淡々と手際よく、サクランボの花に花粉をつけていきます。日々新しい花が咲くため「どの花につけた、どの花にはつけていない」ということは分かりようがなく、だから、毎日すべての花に花粉をつける作業を行わなくてはなりません。高い枝の花には棒の根元にアタッチメントをつけ、棒を長くして作業を行います。

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3月下旬にはきっと出会えます
受粉作業が終わると実を選別する摘果作業や、実に光が良く当たるように葉を上にあげて束ねる作業などが続きます。桜井さんの加温ハウスでは、早いもので3月中旬頃から実がつき、4月上旬から出荷になりそうだとか。

JA中野市の担当者に聞いたところ、JA全体でのサクランボの最初の出荷は3月中下旬見込みだそうで、みなさんの街に「光り輝く赤い宝石」が届くまで、あと一カ月ほどお待ちいただかなくてはなりません。


JA中野市産サクランボのお問い合わせ:

JA中野市営農部 営農センター
電話0269−23−3933まで
JA中野市公式ウェブサイト

本誌過去記事:

さあ、さくらんぼ狩りに出かけてみませんか

サクランボを心ゆくまで食べたくなったら

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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