※2021年の記事です。2023年度は出荷が早まっているので販売時期は6月上旬頃までになりそうです。販売時期などの詳細につきましては記事下の直売所に直接お問い合わせください。※2023年度は凍霜害によりサクランボ狩りを行いません。
長野県産サクランボは例年3月下旬から6月下旬に出荷されます。
県内でサクランボ栽培が盛んなJA中野市では、2021年は5月の連休ごろ直売所に並び、6月初旬から7月ごろにはサクランボ狩りが楽しめます(ただし気候により時期が変動する可能性があります)。これからサクランボの時期がやってくるわけですが、サクランボはどうやって赤くなるのかご存知ですか?
4月中旬にやってきたのは、長野県北部の中野市にある永沢誠一(えいざわ・せいいち)さんのビニールハウス。JA中野市サクランボ部会長である永沢さんは、9aの農地で32本のサクランボを栽培しています。
サクランボはまだ緑色です。
「ハウスサクランボはハウスの加温の開始時期で収穫時期が変わります。うちの場合は(2021年)2月10日から加温を始めたので、5月5日ごろ収穫予定です」(永沢さん、以下同様)しかし、このままただ待っているだけで真っ赤なサクランボができる...わけではありません!「赤くするにはサクランボ全体に日光を当てることが大事です」日光が当たりづらいサクランボの下部や葉に隠れている部分にも日光を当てるために、2つの作業をします。1つ目は反射シートを敷くこと。
サクランボの下に反射シートを敷くことで下から日光が照り返り、サクランボ下部にも日光が当たります。
2つ目は葉上げです。サクランボの実が緑色から黄色っぽくなってきたら、サクランボ周辺の葉を輪ゴムでしばって持ち上げます。
「葉は光合成により養分をつくる役目があり大事です。しかし、葉があることで日光が遮られるとサクランボが赤くならないので葉上げをします」
単純な作業ですが、果実の周りの葉をすべて上げていくのは大変です。サクランボは目線くらいの高さにあるので、ずっと腕を上げていないといけませんし、木の上のほうになっている果実は脚立に乗らないと届きません。「サクランボ栽培で最も苦労するのが葉上げです」ルビーのような真っ赤なサクランボは農家の努力の賜物なのですね。
おいしいサクランボの見分け方は果実が大きく(直径25mm以上)赤いこと。「摘果をしっかりして、日光にしっかり当てないとできません。果実が大きく赤いものは、果実に栄養がいっている証拠なので、間違いないですよ」百貨店では300gで9,000円前後が相場と高級品ですが、外出を自粛する自分や家族へのご褒美、大切な人へのプレゼントとして奮発してみてはいかがですか。「外国産のものと比べて酸味が少なく『甘い』のが特徴です。加工するよりもそのまま食べることがおすすめです」
JA中野市のサクランボは東京、大阪、名古屋の市場に流通します。
こちらは 2021.05.11 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
JA中野市の直売所
中野市の直売所でさくらんぼを販売しています。
長野県中野市草間1543-5TEL 0269-23-5595
長野県中野市吉田519TEL 0269-26-1186
ゆっけ
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