11月、長野県では赤く色づいたりんご畑がよく見られます。 たわわに実った真っ赤なりんごを全部独り占め出来たら...、なんて思いませんか。
やってきたのは長野県北部、長野市篠ノ井有旅(うたび)にある田島敬久(たじま たかひさ)さんのりんご畑です。
標高500mの斜面に位置する畑からは長野市が一望できます。素晴らしい景色! この景色を眼下に、田島さんは約60年に渡ってりんごづくりに励みながら、「JAグリーン長野有旅ビュウりんごオーナー園」の園主としても活躍されています。
りんごオーナー園とは、りんご(サンふじ)の樹のオーナーを全国各地から募集し、オーナーになっていただいた皆様に、ご自身で果実を収穫をしていただく制度。収穫までの管理は園主(生産者)が行うため、プロ農家のりんごをまさに「丸ごと」楽しむことができます。りんご栽培が盛んな長野県内各地で取り入れられています。
田島さんは、JAでこの制度が始まった当初から携わり続け、早23年。全国各地から多くのオーナーを受け入れてきました。
「1本1本がオーナーの大切な樹。摘果、葉摘み、玉回しなどの管理をすべての樹で入念にしないといけない。隣の樹はいっぱい実ってるのに自分の樹は少なかったら、オーナーさん悲しいでしょ」と田島さん。オーナーのことを思ってしっかり管理してくれてるんですね。責任重大な園主ですが、続けられる理由として「オーナーとの交流があるのが楽しい。目の前でおいしいって喜んでもらえるとやりがいを感じる。あと、収穫や出荷の手間が削減できるのも助かるね」と笑顔で話してくれました。 いよいよ11月下旬にはオーナー園の収穫作業が始まります。「今年は春先にいい天気が続いてりんごの樹が根をしっかり張れた。おかげでりんごの出来がいい」とうれしそうに語ります。 オーナーの方々が羨ましい!
今回取材したJAグリーン長野では、例年5月中旬頃に特設ページでオーナーを募集しています。気になった方は、JAグリーン長野のウェブサイトをチェックしてください。 今年のオーナー制度の募集はすでに締め切られています。ご応募いただいたオーナーの皆様には、新型コロナウイルス対策にご協力いただき、収穫作業を行う予定です。
■りんごオーナー制度の問合せ 有旅ビュウーりんごオーナー実行委員会(JAグリーン長野 生産販売部内)
こちらは 2020.11.03 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
ゆっけ
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