夏が終わり、肌寒くなってきました。季節の変わり目で体調を崩しやすい頃です。 そんな時、元気が出る食べ物といえば? ネギです!
やってきたのは長野県北部にある中野市、竹内康裕(たけうち・こうすけ)さんのネギ畑。 こちらのネギは「夏扇(なつおうぎ)パワー」という品種で、太くて中がトロっと甘いのが特徴です。
「見てみる?」と竹内さんが、ネギの根元を持ち、ズボッと真上に引き抜きました。
土のついた表面の皮を剥くと、なんて立派なネギ! 実はネギは繊細な作物。虫食いや病気などからネギを守るため管理をしっかりしないと、このように太くて立派なネギにはなりません。
しかし、ズラッと植えてあるネギを一本一本見て回るのは気が遠くなりそうです。
そんな時、頼れる味方がドローンです!
この春、竹内さんはクラウドファンディングで資金調達して農業用ドローンを購入しました。
ドローンの下にカメラが付いています。
3分ほどドローンをネギ畑の上に飛ばすと、ドローンからタブレット端末にこのような画像が送られてきます。
緑色の四角で囲まれているのがネギ畑。 光合成をしている部分は緑色から赤色になります。オレンジ色の、きれいに並んでいる列がネギです。列の真ん中あたりが若干黄色いのがわかりますか? 「黄色い→光合成をあまりしていない→あまり元気がない」ということがわかります。 見回ることなく、見落とすことなくケアする部分がわかるので、効率的な農業ができるのですね。 農業に新しい風が吹いている感じがします。
さて、気になるのはネギの味!
まずはおいしいネギの選び方をお聞きしました!
新鮮なネギは味が濃く、古くなるにつれて味がしなくなります。 また、根元部分が白くて、上の葉が緑のものは新鮮な証拠です!
鮮度が落ちると、下は白→赤茶→黒、上の葉は枯れたようになります。 できるだけ早めに食べたほうが良いですが、保存する時は冷蔵庫に入る長さにカットした後、ビニール袋に入れて、冷蔵庫で立てて保存すると鮮度が落ちるのが遅れるそうです。
ネギを使った竹内さんのおすすめ料理ははお鍋です。いただいたネギで、中野市名産のきのこをたっぷりと入れた寄せ鍋を作りました! ネギは細かく切ると溶けてしまうので、大きめに切って入れます。柔らかいけど、シャキシャキ食感で、中がトロっと甘いです。おいしい!! ネギの辛味成分「アリシン」は、疲労回復や風邪予防に効果があると言われており、体もポカポカします。寒くなる季節にぜひ、お召し上がりください!
竹内さんはかつてサラリーマンをしていましたが、祖父母のご逝去をきっかけに祖父母の畑を耕作放棄地にしたくない、という思いで就農しました。 優しくて物静かな方ですが、趣味はなんと「パラグライダー」とアクティブ! 明るくておもしろい性格の奥様・恵里香さんと、ネギやトウモロコシなどの野菜を仲良く育てています。
これからもおいしいネギをお願いします!!
■問合せ JA長野中央会 総合企画室 長野県長野市北石堂町1177-3 TEL 026-236-2016
こちらは 2020.10.06 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
ゆっけ
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