野菜

これが一本焼だ!旬のアスパラガスはやっぱりウマイ

アスパラガス

待ちわびた芽吹きの季節がやってきました! 今回は「春を告げる野菜」ともいえるアスパラガスのお話です。きゅっと締まった穂先を「サクッ」。間髪をいれず、みずみずしく甘~い茎から太くて柔らかい根元まで一気に食す「幸せな時間♪」がそこにはありました。

全国でも珍しい!? 大規模なアスパラガス栽培

アスパラガス

吉見社長のお子さんが書いたイラストが目印

やってきたのは、長野県東部の長和町。蓼科山系、美ヶ原高原のふもとの長和町は、周囲を山に囲まれた地形で標高差もあり、積雪量こそ信州にしては少ないものの、冬の寒さが厳しいことで知られています。そのぶん、朝晩の気温差が大きいため、甘~い野菜やお米の産地としても有名です。

そんな長和町で、アスパラガスとお米を生産している農業法人「アスパラマル」の畑では、アスパラガスが旬を迎えています。辺り一帯に全部で75棟ものハウスがズラリと並び、その一画で、アスパラマル株式会社 代表取締役・吉見雅史さんと、2017年4月入社の新人・山崎翔哉さん、清水巧さんが収穫作業中。

アスパラガス

収穫作業中の山崎さん(手前)と清水さん

大人の親指大ほどもあり、見るからに太くて立派なアスパラガスがニョキニョキ! 新人さんの二人は専用の鎌でアスパラガスの長さをはかって基準(27cm)を超えたサイズのものを慎重に収穫(まるで遊園地の身長制限付きアトラクションで子供たちの背丈をはかるみたいに...)。一方の吉見社長は、というと...。一目見るだけで、慣れた手つきで丁寧かつ素早く鎌を入れる姿は、「さすが」の一言です。

アスパラガス

収穫の目安は鎌の長さ27cm

アスパラガス

根元をカットする吉見社長

「アスパラマル」のおいしさのヒミツ

太く柔かく育てるのが、ここのアスパラガスの自慢なんだそう。そのヒミツは、10年と言う長い時間をかけて有機肥料で土を育て、アスパラガスは太いものだけを残していく、と言う根気と手間ひま(=手仕事)。

アスパラガス

採れたてのみずみずしいアスパラガス

収穫させてもらうと「ザクッ! あ~、繊維質をあまり感じない」。太さの割りにスッと切れました。その切り口のみずみずしさは感動もの♪ 昼間は30℃を越す広いハウス内で作業が続く中、新人さんに「お仕事どうです? 楽しいですか?」と訊ねると、「アスパラを収穫して土を落とすため洗う時に、アスパラが水を弾いてキラキラして本当においしそうなんですよ。その時に、これを食べてもらえるんだ、と幸せを感じます☆」と清水さん。「大変なことは?」との問いには「今頃のアスパラは昼夜の寒暖差で甘みが増すんですが、寒すぎてはダメなんです。夕方には二重にビニールシートをかけて守ります。広いんで大変ですし、気温の変化が大きいこの時期は特に気をつけるよう社長からも言われてます」と山崎さん。

アスパラガス

キラキラ笑顔が初々しい山崎さん(手前)と清水さん

アスパラガス

寒波対策として二重のシートで保温する

若者と共に「農」の未来を育てます

アスパラガス

アスパラマルの決めポーズで

地元長和町出身の清水さんと長野市出身の山崎さんは、ともにこの春(2017年)長野県農業大学校を卒業した二十歳! 清水さんは、実家がエノキタケ農家で、地域農業振興に夢を抱くチャレンジャー。山崎さんは、アスパラガスで独立を目指すしっかり者。「理念と大規模経営の手腕を尊敬している」という社長をチラチラ見ながら(笑)質問にこたえる初々しいお二人でした。そのキラキラした笑顔と頼もしさに、吉見社長も至極、満足気の様子。信州農業を元気にする人材を育てている社長と、将来を背負って立つフレッシュな若者たちに出会えて、編集部員の心の中に、春の心地良いそよ風が吹き抜けていくような...、そんな気分になりました。

止まらなくなるおいしさ「アスパラ一本焼」

収穫後には、JA信州うえだの青年部メンバーなど、生産者仲間が畑に集まり、春採りアスパラガスの収穫を祝ってバーベキュー♪ なんとも贅沢な「アスパラ一本焼」の登場です!!

アスパラガス

アツアツの鉄板にオリーブオイルで焼くだけ。こんがり焦げ目がついたら出来上がり

「みて、アスパラの甘い汁が...。採れたてだから出てくるんだよ」と吉見社長。JA信州うえだ青年部メンバーも「甘い! メチャメチャうまい!」「採れたてをその場で焼いて食べることは、生産者でも滅多にない機会。贅沢だ~」と口をそろえます。もう、おかわりの手が止まらない止まらない...。春芽のアスパラガスは特に繊維が柔らかく、甘みが強いのが特徴なんです。一本丸焼きで味わう醍醐味は、まずその香ばしさ、続いてサクッと軽快な歯ざわり。その後、噛んだ瞬間ぎゅっと閉じ込められていた甘い汁が口いっぱいにジュワーっと広がります。何もつけずそのままのおいしさを堪能しました。根元まで繊維が残らず、こんなに柔らかいのは初めての体験♪ 新鮮さとあまり火を入れすぎないことがポイントだそう。
(好みではありますが、ご家庭でアスパラをゆでる際もゆですぎに注意ですね♪)

アスパラガス

甘くてジューシー♪

アスパラガス

おかわりの手がとまらない〜

畑の笑顔と食卓の笑顔へ繋げます

吉見社長と山崎さん、清水さんも、アスパラガスの収穫を皆でワイワイ祝うことができて嬉しそうです。トップシーズンには、夜明けと共に収穫出荷作業に追われる日々が続きますが、英気を養っておいしいアスパラガスを育ててくれることでしょう。
「笑顔あふれる食卓、会話に満ちあふれる家族の喜びを演出し、多くの人たちと感動を共有するものづくりを目指す」吉見社長率いる、その名も「アスパラマル」。ストレートで覚えやすい社名にも、この地域を起点に次世代へ受け渡していこう、という「アスパラガス」への愛と心意気がみなぎっています。

アスパラガス

アスパラマルとJA信州うえだ青年部の皆さん

【吉見社長に聞いちゃいました】

20170419asp15.jpg○おいしいアスパラガスの見分け方

・穂先がきゅっと締まっている
・きれいな丸形で切り口がみずみずしい
・はかま(△の部分)がきれいな三角形

○アスパラマルのアスパラガス 出荷時期

・グリーンアスパラガス
(春)4月上旬~6月下旬
(夏)7月上旬~9月中旬

・ホワイトアスパラガス
   4月中旬~5月中旬

・アスパラガスのギフトBOX
パッケージデザインには、看板同様、吉見社長のお子さん力作! 愛らしいイラスト付き。
大切な人に贈りたくなる逸品です。

アスパラガス

アスパラマル株式会社

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

この記事を書いた人

まちゃ

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