「伊那華の華満点うどん」とJA上伊那営農部の荒井啓助さん
受験シーズンが始まっています。受験生と、そのご家族のみなさんは、気の抜けない日々を過ごされていることと思います。最後に信じられるのは勉強してきた自分だけ。それでも、あやかれるものならあやかりたい! と思うのが心情。ということで、縁起を担いで「華丸満点」の名がついた"うどん"をご紹介します。
そのうどんとは、「伊那華(いなか)の華満点(はなまんてん)うどん」です。華満点とは、原材料に使用されている小麦「ハナマンテン」と、満点合格を意味するの「華丸満点」をかけて名付けられました。ゆで上がって冷水で引き締めたツヤツヤの麺と、クセになる強いコシが人気だそうです。「狭き門もツルリと抜ける、コシの強さで粘り勝ち」をキャッチフレーズに販売されています。
「ハナマンテン」とは、超強力粉タイプの硬質小麦で、麺などの加工に適しています。長野県農業試験場で開発された品種で、全国トップの生産量を誇る上伊那地域のほか、長野県北部と埼玉県の一部のみで栽培されています。上伊那地域の作付け面積は現在約340haありますが、寒さに弱いため、春先の凍霜害の影響を受けやすく、収穫量は、2011年826t、2012年1104t、2013年は724tと、栽培が難しい品種でもあります。超強力粉タイプのため、はじめは麺に配合して使用されていましたが、地元農協のJA上伊那と木曽地域の製麺会社「株式会社霧しな」が共同開発して、原材料の小麦粉に「ハナマンテン」を100%使用したうどん「伊那華の生うどん」が開発されました。
その中でも合格祈願商品として販売された「伊那華の華満点うどん」(1パック1,000円)は、ハナマンテンを使用したうどん4人分と麺つゆに加え、JA上伊那の御子柴茂樹組合長が伊勢神宮で合格祈願を行った木曽ひのき箸1膳がセットになった、とてもプレミアムな商品です。JA上伊那営農部の荒井啓助さんは「昨年この商品を購入した県外の男性が、『見事に大学受験に合格した!』と報告に来てくれたんですよ」と嬉しそうに教えてくれました。今年の受験生も「このうどんを食べて、合格してほしい」と言います。 1,200個限定で、JA上伊那の農産物直売所「ファーマーズあじ〜な」や管内のA・コープ店、JA提携のファミリーマートなどでも販売されています。
上伊那地域を管内とするJA上伊那では、地元でとれたものを地元の方においしく食べてもらおうと、プライベートブランド「伊那華(いなか)のシリーズ」の商品を開発しています。米、酒、みそをはじめ、「ハナマンテン」を使用したうどんやラーメンなど、現在18商品が販売されています。また、そうめんやギョウザの皮など現在開発中の商品もあるそうです。 農家は、収穫してJAに出荷した後、その農産物がどのようになったか見られることは滅多にありません。地元でとれたものを地元で商品化することで「自分の収穫した小麦が、このうどんになったんだ」と喜んで購入される農家も多く、生産意欲向上にもつながっているそうです。
田舎に来たら、やっぱり伊那華(いなか)を味わなくっちゃ!!
プライベートブランド「伊那華のシリーズ」
こちらは 2015.01.20 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
ピーチちゃん
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