畜産物・酪農

A・コープ精肉100%県産国産宣言!

信州牛肉長野県A・コープは「牛・豚・鶏」精肉100%県産・国産宣言をし、2月10日から県内レギュラー店の全38店舗で長野県産を主体にした国産精肉販売をスタートしました! これはJA長野県グループがこれまで推進してきた「新鮮・安全・安心・健康を基本とする農産物の品質向上運動」の一環で、米国産牛肉の再禁輸問題などを受けて輸入肉に対する消費者の視線がきびしくなる中、地元農家と直結したJAの流通網やイメージを利用し、店舗の競争力を高めることを目的にしています。精肉販売の100%県産・国産化は全国JAグループでも初の取り組みです。

精肉販売の100%県産・国産化の詳細は、牛肉、豚肉、鶏肉、ひき肉の精肉は長野県産を最優先100%国産を販売、馬肉、羊肉、内臓肉と味付け肉・加工品および一部業務用は対象外になっています。A・コープで販売する精肉は今までも9割以上が県産で、輸入肉は焼肉用のオーストラリア産牛肉や特売用のアメリカ産豚肉などに限られていました。

わたしたちがさらに目指すもの
今回は「国産100%」にこだわることで、他の大型店やスーパーとの違いを明らかにし、「安全な食品」を志向する消費者にアピールするためです。平成17年度の精肉の売上高は、約21億6千万円で、うち輸入肉の占める割合は1億9千万円(8.8%)。今後はこれらの輸入肉を国産肉にシフトするため、県内外の産地とともに国産精肉の取扱量を増やしていきます。

牛イラスト信州の牛肉は、アルプスをはじめとする山々より流れ出る清流と、信州のさわやかな自然環境の中でJA長野県・信州肉牛生産販売協議会の会員の手により生産された牛肉。品種により「信州和牛(黒毛和種)」「信州アルプス牛(交雑種)」「乳用牛(ホルスタイン種)」と区別していますが、一頭一頭信州人独特の粘り強さと、たぐいなき愛情に支えられ丹精込めて飼育されています。県内では、生産農家が約300名、飼育頭数は約14100頭です(信州和牛 6500頭、信州アルプス牛 7000頭、乳用牛 600頭)。乳用牛は、現在A・コープでの精肉としての取扱はありません。

信州和牛のこだわり
信州和牛は、生産者のきめ細かな愛情と飼育管理により生後30〜32ヶ月になるまでじっくりと育てられた、きめ細かで、うま味がある信州の誇れる一品です。気候風土に合った配合飼料を与え、肉質に優れた牛肉に仕上げられています。名実ともに信州を代表する「味」にこだわった牛肉。信州で黒毛和牛が飼育されるようになったのは今から50年ほど昔、1955年のこと。以来、日本古来の由緒ある血統の但馬牛を導入し、技術の研鑽と改良を進め、「信州和牛」を県下に広めていきました。A・コープでの扱いは年間約100頭です。(平成16年度実績)

信州アルプス牛の魅力
信州アルプス牛は、「和牛」と「乳用種」をかけ合わせてできた「交雑牛」のこと。交配には主に、父親に黒毛和種といわれる和牛が使われ、母親にはホルスタイン種といわれる品種が使われています。和牛の肉質「霜降り」のよいところと乳用種の短期間で大きくなる性質を利用し、乳用種より5〜6ヶ月飼育期間を延長することにより、和牛に近いおいしさと買いやすい価格が魅力の牛肉です。A・コープでの扱いは年間約600頭です。(平成16年度実績)
 牛肉を調理したときの食欲をそそるあの芳香は、脂肪の中にたくさん含まれています。霜降りは、さしの入った肉とも呼ばれ、脂肪が均一に交雑している最上肉で珍重されています。

信州ポークみんな大好きな信州ポーク
信州ポークは、長野県内にある農場で農家の人が飼育して、JAグループに出荷、販売されている豚の総称です。県下100戸の生産農家で飼育され、年間約11万頭が「信州ポーク」として食卓に届けられています。各農場で生産情報の管理がおこなわれていて消費者に安心、安全を届けています。A・コープでは全量「信州ポーク」で対応し、年間約23000頭の扱いになっています。(平成16年度実績)

信州ポークキャラクターじつは信州人は「豚肉」大好き! 県内の1人あたりの消費量は5.4㎏で全国で13位です。ちなみに県内年間購入消費量は平成14年農林水産省調査によれば約12000トン(約23万頭分)で県内の豚肉生産量は約8500トン(約16.3万頭分)。県内の自給率は71%と、残念ながら、県内自給が完結できていません。残りは県外産品もしくは輸入品と推測されます。

安心シールシステムが先手を打った
平成13年9月、日本国内初のBSE発生にともない、長野県では全国に先駆け同年11月に県とび長野県食肉対策協議会が中心になって「牛肉安心シールシステム」が確立されてスタートしました。

A・コープではこのシステムにいち早く賛同し、その年の12月に長野市のA・コープ松代店を皮切りに導入を開始。平成16年12月1日からは国のレベルで「牛トレーサビリティー法」が完全施行されましたが、長野県では「安心シールシステム」の事前導入によりスムーズに対応ができ、現在に至っています。

A・コープ全店舗における「安心シールシステム」を完全に実施するため、牛肉の仕入れ・販売の帳簿管理、および安心シールの貼付間違いを防ぐ目的で「保管マニュアル」を作成し、その手順に従って管理しています。また、パック肉に貼付されている「個体識別番号」の説明、および確認の方法についてパネル掲示等を行っています。

牛肉に対する消費者の信頼確保と県産牛肉の消費拡大を図ることを目的に、単に、「食肉検査済み」だけでなく、県産牛肉の正確な情報を消費者に提供する仕組みで、パック肉に「安心シール」が貼られ、そのシールに印字されている個体識別番号と店頭掲示されている「履歴書」で牛肉の生産者など生産履歴がわかる仕組みになっています。

arrow2.gif 安心シールシステムについて詳しくはJA全農長野のページで。

県産・国産こだわり宣言にご期待ください
信州の農畜産物は、四季折々に新鮮な「今がおいしい」を味わうことができる最高のごちそうです。そして喜びと感動をもたらすかけがえのない宝物でもあります。21世紀を生きる子どもたちへ「豊かな農業、健康な食」を引き継ぐためにも、地域のおいしさを「県産・国産宣言」とともにお届けします。4月には生鮮野菜についても長野県産を最優先し「県産・国産こだわり宣言!」に向けた準備を進めております。おいしい精肉のお求めは、長野県A・コープ各店で。

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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