米穀

手で植える昔ながらの田植えをちょこっと体験

tsukamotosan1.jpg

5月末、信州の北部でも田植えが最盛期を迎えました。田植えといえば、ゴールデンウィークから6月あたまに、田植え機で田んぼの中を進んでいく作業を思い起こす方も多いのではないでしょうか。ご存じの通り、現在では機械による田植えが主流のため、昔と比べて労力も少なく、時間もかけずに田植えをすることができます。が、今回は特別に、手で植える昔ながらの田植えを、ちょこっとだけ体験させてもらいました!!

matsushiro2.jpg

これぞ里山!松代町東条へ
やってきたのは長野市松代町東条の山間に位置する田んぼです。近くには風情あるお寺がひかえる里山に囲まれたのどかな雰囲気が心を落ち着かせてくれます。今回お世話になるのは、農業を始めて4年という塚本勇(つかもと・いさむ)さん(30)。4年前までサラリーマンをやっていた塚本さんですが、農家の後継ぎとして就農したそうです。
今回は特別に時間を割いていただき、塚本さんの田んぼの1辺1往復分だけ、手で植えさせてもらえることになりました。「いつも機械でやっちゃうから、1列全部手で植えるなんてことないからなぁ...」と、少し心配そうな塚本さんでしたが、丁寧に植え方を教えてくださいました。

まずは、足もとが肝心
boots.jpgまず、田んぼの中に入るにはもちろん普通の靴ではいけませんよね。長靴で入ろう!と用意してきた人は正解です。ただし、慣れていないと泥に足を取られて長靴が脱げてしまったり転んでしまったりすることもありますので、できるだけ足の感覚に近づけるように、足に長靴をフィットさせましょう。やり方は、ビニール紐でも何でも、写真ように縛って締め付ければよし。長靴も抜けにくくなり、動きやすくなるんです(^_^)

あわわ、本当に転びそう...

nawashiro2.jpg

靴の準備が済んだら、田植え開始です。苗代を持ちやすい大きさに分けて持ち、田んぼに入っていきます。足が水面から20cm以上埋まるので、慎重にバランスを取りながら歩かないと、本当に転びそう。
doronko.jpg一緒にいた小学生の子は裸足で田んぼに入っていました。「わー、深い。ヌメヌメして気持ち悪い...、冷たい...、歩きにくい...」と、はじめは戸惑っていましたが、すぐに慣れたようでした。慣れてしまえば、裸足の方がバランスがとりやすいのかもしれません。

田植えに道理あり

tsukamotosan2.jpg

「苗を3〜4本取って、親指、人差し指、中指でつまむように持って土の中に植えていくんだよ」と塚本さん。教えられた通りに植えてみます。植えること自体、特に難しいことではないので、目安に張った紐の脇にどんどん植えていきます。

一株に、およそ3〜4本づつ植えるのには理由があります。稲は成長するに従い、どんどん茎の数が増えていきます。これを「分けつ(ぶんけつ)」と言い、3〜4本の苗が20〜30本もの稲になるんです!!

taue2.jpg

一株にたくさん苗を植えてしまうと、分けつが過剰となり、養分が足りなくなるため、一株から収穫できる量が減ってしまうのだそうです。逆に1本づつだと、うまく育たない苗もあるため、収穫の効率が悪くなってしまいます。

うーむ、これは...( ̄Д ̄;;
さて、田植えを始めた時は「意外と簡単じゃーん」とか思っていたのですが、やっぱり慣れない姿勢のせいか、腰が疲れてきました。「うーむ、これは重労働じゃ( ̄Д ̄;;」昔は、広い田んぼをすべて手で植えていたことを思うと、先人たちに頭が下がります。1往復しただけで、ひと仕事終えたような感じになってしまいました。。。

machine.jpg

「お疲れさまでした!じゃああとは機械で植えるねー」
そう言うと塚本さんは田植え機に苗代を積み込み、スイスイ―ッと田んぼの中へ。巧みなハンドルさばきでどんどん苗を植えていきます。今の今まで手で1本1本植えていたので、そのスピードに驚くばかり。15分ほどで1枚の田んぼを植え終えてしまいました。

田植えを終えて

matsushiro.jpg

田植え機で植えることで、手で植えるよりも生産者の労力は大幅に削減されました。ですが、稲の育成状況の管理や秋の稲刈りはもちろん、苗づくり、休耕期の田んぼの管理など、作業は山ほどあります。
参考: 「今年の田植えも無事終了。富士見町編」

rice.jpg米が基本の私たち
日本人のソウルフードといえるお米。近年お米の消費量は減少していますが、「パンやパスタも好きだけど、もちろんお米も好き!!」「結局はお米に落ち着く」という声も多く、お米の重要性は昔も今も変わっていません。

この時期、各地で小学生などを対象とした田植え体験教室が開催されています。田植え後は、田んぼの観察から稲刈りまでひと通り学習するところも多く、生徒たちは自分で育てたお米を食べるのを楽しみにしています。

taiken.jpg

お米が食べられることへの感謝の気持ちを忘れず、「いただきます!」「ごちそうさま」と元気な声であいさつし、おいしいお米を食べていきたいですね。

田植え体験はなかなかできないという方におすすめの情報があります。お米や稲作、ベランダで稲作りが体験できる「バケツ稲づくり」です。 みんなのよい食プロジェクトHPをどうぞご覧ください!!

backet.jpg

関連記事

今年の田植えも無事終了。富士見町編
米穀

今年の田植えも無事終了。富士見町編

新緑のなかで味わうおにぎりは格別おいしい
米穀

新緑のなかで味わうおにぎりは格別おいしい

田植えの季節だからこその田植えの話
米穀

田植えの季節だからこその田植えの話

田植えはみんなが揃う大切な日
米穀

田植えはみんなが揃う大切な日

新着記事