「信州ポーク」は信州の気候・風土に育まれ、JAグループへ出荷された信州の豚肉です。特に豚赤痢など特定の疫病が存在しない豚を、「Specific(特定の)Pathogen(病原体)Free(ない)」の頭文字をとって「SPF豚」といいます。
今回は「信州SPF豚」を紹介します。
信州SPF豚は、畜舎の防疫など生産基準を満たした県内5農場のみで生産しており、飼育管理や飼料、防疫体制を統一して安心・安全にこだわっています。
トウモロコシや大豆、小麦などの穀物を主体とした「配合飼料」に国産飼料米を加えることで、肉のおいしさに影響するオレイン酸含有量を向上させることに成功しました。
おいしさの特徴は下記の通りです。
- 獣臭がない
- 適度な脂が入ってジューシーでやわらか
- 冷めてもかたくならない
- 脂肪があっさりしている
おもに長野県A・コープ(スーパー)で「信州Aポーク」の名称で販売されています。お客さんからは「臭みがなく、肉の旨みがあっておいしい」「ほかの豚肉とは味がちがう。うちはいつもこのお肉と決めている」と親しまれています。
信州Aポークのシールが目印です
生産者に聞くおすすめの食べ方
長野県の中部に位置する塩尻市洗馬にある「岩垂原エスピーエフ農場」では、年間3,800頭の信州SPF豚を出荷しています。同農場で24年間、豚を飼育している山本公利(やまもと・きみとし)さんに話をうかがいました。
山本 公利さん、2023年2月12日長野県A・コープの信州ポーク販促イベントにて
豚の飼育についてお聞きすると「徹底した衛生管理のため、飼育場に入る前には必ずシャワーを浴びなければいけません。冬場にシャワーは寒いので、慣れるまでは苦労しました」(山本さん。以下同)。
また、好きな豚肉の部位と食べ方は「ロース肉が好きです。塩麹に漬けるとおいしいですよ」とのことでした。
信州SPF豚を、ぜひ試してみてください。
信州ポークを食べて応援しよう
飼料などの生産資材価格の高騰は、養豚農家の経営に厳しい影響を与えています。
「豚の売り上げの6割がエサ代でしたが、このところの飼料の価格高騰で、7割にまで迫っています。エサ代は節約できないので、これ以上、価格が高騰すると本当に困ってしまいます」
このまま飼料価格が高止まりすると、廃業に追い込まれる農家が現れる可能性もあります。今こそ信州ポークを食べて農家さんを応援しましょう。