インド・ヒマラヤ地方を原産地として世界的に栽培されている人気の野菜、キュウリ。日本へは、中国から6世紀頃伝わってきたと言われています。かつては、黄色く熟した実を食用としていたとのこと。現在、私たちが食べている緑色のキュウリは、実は「未熟な実」だというから驚きです。 今回は、栽培歴50年以上という大ベテランが育てる、とっておきのキュウリを取材してきました。
県北部に位置する長野市松代町は、千曲川の氾濫によって形成された肥沃な土地に恵まれ、ナガイモの生産で有名な地域です。その中でも松代町清野地区では昔からキュウリやトマトが栽培され、品質の高さが自慢のキュウリは、主に地元消費用に出荷されています。
キュウリといえば夏、のイメージがありますが、4月上旬には早くも収穫期を迎えています。親の後を継いで農家になり、キュウリの栽培歴50年以上という大ベテランの生産者、柳澤忠雄さん(85)の畑を訪ねました。
おいしいキュウリ栽培には、温度管理が大切。夜は暖房を入れて、昼は暑くなり過ぎないように換気をして、ハウス内を15~25度に保ちます。また、キュウリのつるをネットにはわせて伸ばし、余分な葉っぱを取り除いて日当たりを良くします。「有機物を入れて土づくりをしっかりすることも大切」と柳澤さんは言います。 手間をかけて丁寧に育てられたキュウリは、立派に葉を広げ、きれいな花を咲かせていました。
これから最盛期を迎えるキュウリは、2月上旬に定植したもので、6月末まで収穫が続きます。収穫が終わると、キュウリの株をすべて取り除き、耕耘(こううん)して肥料を入れます。10月に収穫できるように、7月には新しく苗を定植します。一般的には、収穫期後半には食味が変わってしまうそうですが、松代町を含むJAグリーン長野管内のキュウリは、土地づくりをしっかり行っているので、一貫して味が落ちないのが一つの特徴です。柳澤さんの畑で採れたキュウリをはじめJAグリーン長野の野菜は、松代農業総合センターや地元のA・コープなどで販売されています。
まだ10cm程の小さなきゅうりは、1週間で収穫できる大きさまで成長します
柳澤さんのおススメの食べ方は、やっぱり味噌をつけてそのまま食べること。自家製の味噌で新鮮なキュウリを食べているそうです。いきいきと畑をやっている柳澤さんの元気の秘訣は、手間暇と愛情をかけて育てたおいしいキュウリにあるのかもしれませんね。 長野市にお越しの際は、千曲川の豊かな大地で育った新鮮なキュウリを味わってみてはいかがでしょうか?
生産者おススメの食べ方は、やっぱり味噌マヨ!
こちらは 2015.04.21 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
ピーチちゃん
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