新型コロナ禍で外出がなかなかできない中、「オンラインショップで食材を買うようになった」という方も多いのではないでしょうか。
令和2年度にオープンしたJAながのオンラインショップ「たーんとながの」では年間を通してアスパラガス(3月上旬~8月下旬)、あんず(6月下旬~7月上旬)、ぶどう(9月上旬~10月下旬)など様々なJAながのの特産品を販売しています。
ぶどうの特設ページ。11月から冷蔵シャインマスカットの予約販売を開始しました。
11月からは、いよいよりんごの”真打ち”「サンふじ」の登場です。ところで、JAながのは長野県北部の広いエリアを管轄していて、ここは全国有数のくだもののおいしい地域。同じサンふじでも管内のどこで採れたか(産地)で微妙に味も違います。産地ごとにりんごの集荷選別を行う共撰所があるので、オンラインショップで買う場合はこの共撰所を意識するのも一つの方法です。お気に入りのサンふじにたどり着くための目安となるでしょう。
今回は等級や共撰所の選び方を説明します。
JAながののりんごの等級
りんごは贈答用と家庭用(訳あり)に分かれます。
贈答用は着色がよく傷がないりんごです。最上級の等級から、特秀、秀などがあります。
特秀の「シナノスイート」
家庭用の「シナノスイート」。見た目が少し悪くても味はかわりません。
家庭用は小さな傷・サビ・変形などがあるりんごです。
これらは生育途中に風や低温障害の影響を受けて実の表皮に出てくるもので、見た目が悪くても中身や味は変わりません。贈答用に比べるとお買い得なのでご自宅用にはもってこいです。
※サビとは、果皮がザラザラして、まるでサビがついた様な見た目になること。
産地ごとに魅力があります
りんごは産地ごとで微妙に味や食感が変わり、共撰所ごとにファンもいます。
商品ごとに産地の説明が書いてありますので、お気に入りの産地を探してみてください。
りんごの産地めぐり
産地ごとで特徴があるのか!と思うと実際に行ってみたくなりますね。
そこで、3か所の共撰所をめぐってみました。
① いいづなフルーツセンター
※土日は混雑するため、直売所へのご来店は平日がおすすめです。
② 須高フルーツセンター
- 産地:須坂市
夏は昼夜の気温差があり果実の糖度があがりやすい環境です。また、日本有数の少雨地域(年間降雨量800~900mm程度)であり、日照量が多く味が凝縮された果実の生育に最適なエリアです。
- りんごの特徴:甘みが強く酸味はある程度あり食味が抜群
- 直売所情報:赤い屋根の直売所。令和3年度のサンふじは11月初頭から販売しています。
③ 志賀高原エリア
- 産地:山ノ内町
標高450~750mの高標高地域の果樹産地です。志賀高原の山々から流れる清らかな水と昼夜の寒暖差が大きいことで味が濃く、高品質な果実が生産されます。
- りんごの特徴:
・実のしまりが良く、甘みと酸味のバランスがよく味が濃い傾向にある
・蜜入りサンふじが多い
・市場では「長野県産」と「志賀高原産」に分けられるほど産地名が評価されている
- 直売所情報: 夜間瀬共撰所で選果された果物は志賀高原直売所で販売されています。令和3年度のサンふじのピークは11月13日~12月下旬まで(サンふじが終わり次第終了)。
産地ごとでりんごを食べ比べ!
取材時にちょうど旬だったシナノスイートを、産地ごとで食べ比べてみました。
見た目では全然違いが分かりませんが、はたして産地ごとで味は違うのでしょうか。
左から、いいづなフルーツセンター、須高フルーツセンター、志賀高原エリア
食べてびっくり!味と食感がかなり違うことがわかりました。(以下、個人の感想です)
- いいづなフルーツセンター…味が濃く、シャキッと実がしまっている。
- 須高フルーツセンター…甘い!!サクサクした食感。
- 志賀高原エリア…酸味を感じるが甘みも強いので甘みと酸味のバランスがよい。シャキシャキして果汁がジューシーに口に広がる。
産地めぐりしてお気に入りの産地を見つけるのも楽しそうです。
蜜入りサンふじ。りんごは輪切りもおすすめです。