JA長野県グループは、長野市内のNPO法人「フードバンク信州」が取り組む「子ども応援プロジェクト」に協力して、県産米「コシヒカリ」を500キロ寄贈しました。
子ども応援プロジェクトは、新型コロナウイルスの影響などで生活が逼迫(ひっぱく)し、食料が不足している子育て世帯を支援しています。
JA長野中央会・各連合会の神農佳人会長が同法人事務所を訪れ、美谷島越子副理事長へ米「コシヒカリ」を手渡しました。贈った米は、2021年産で精米し2キロずつ袋詰めして250袋になります。
フードバンク信州では、プロジェクトに協賛する企業や団体、市民のみなさんから寄贈を受けた食品と合わせて、食料支援を希望する家庭へ贈っています。
神農会長(右)から美谷島副理事長に米が手渡されました
美谷島副理事長は「困窮する子育て世帯が多く、まだまだ食料が足りていません。特に米は主食として欠かせないのでありがたい。小学生がいる世帯では、栄養を給食に頼っているので、コロナ禍の休校やこれからの夏休みは厳しい状況です。子どもたちが元気になるよう活用したい」と話しました。
神農会長は「新型コロナの収束が見えず、生活に困窮する人が増えていることに心が痛みます。JAグループとしても継続的に支援していきたい」と話しました。
食料のほかにも、JAグループの食育教育をすすめる子ども雑誌『ちゃぐりん』8月号を100冊贈りました。子どもたちに好評だそうです。
JA県グループは21年に、県産米「コシヒカリ」400キロと、県産もち米を使った生切り餅を200キロ、JA県グループが制作した農業の多面的機能の学習資材を贈っています。このほか、長野市内のNPO法人「ホットライン信州」へも県産米と生切り餅、学習資材を贈りました。
県内のJAやJA女性組織も、家庭で使いきれない未使用食品を寄付するフードドライブや、地域の「こども食堂」を運営する団体へ農産物を贈る活動に取り組んでいます。