当サイト「長野県のおいしい食べ方」で2004年から連載を開始した「農事録」。
生産の現場を知るには、生産者に聞いてみるのが一番。 読めば長野県の農畜産物がよりおいしく、より愛おしく感じられるはず。そんな趣旨で農家さんから寄稿していただき、これまでのべ22名が執筆を担当してきました。
しかし、ある日の編集ミーティングで、ふと思ったのです。「『農事録』って、連載名として伝わりづらいのでは?」と。
そこで、連載開始から20年となる2024度から「農家さん日記」に改称します!
今回は編集部員である私、おとうふが、今期連載を担当する農家さんたちを、独断と偏見を交えて改めてご紹介します。みなさん個性豊かな方ばかりです。
三井 透さん|果樹農家(2020年7月~連載)
果樹農家の三井さんと元気いっぱいの息子さん
「いつだってトライ!三井さんの農事録」はこちら
長野県の北部にある中野市の果樹農家さん。この風貌で、前職がゴスロリを扱うアパレル系だったというギャップ!
三井さんが作るプラム・ぶどうを昨年いただきましたが、本当においしいんです。
三井さんの記事を、ぜひ読んでみてください。テンションが高くて、面白いです。写真も上手で、みずみずしい果物を見ると、直売所に走りたくなりますよ。
たくさんの品目を作っている三井さんですが、今年は長野県オリジナル品種プラム「シナノパール」の栽培について教えていただく予定です。
三井さんが作る長野県オリジナル品種プラム「シナノパール」
「いつだってトライ!三井さんの農事録」はこちら
平出 悠太さん|野菜農家(2021年4月~連載)
2022年の御柱祭りの様子。真ん中に写るのがピンクヘアー(!)の平出さん
「母子で就農した平出さんのセロリ栽培農事録」はこちら
八ヶ岳と諏訪湖の間に広がる高原地域、原村でセルリー(セロリ)を栽培する平出さん。前職はテレビ番組制作会社のADだったそう。趣味はサバゲーというアウトドア派です。
原村は、7年に一度行われる日本三大奇祭(諸説あり)のひとつとされる「御柱祭り」の氏子を務める地域。平出さんが参加した貴重な御柱祭りの記事もありますよ。
原村のセルリーは独特の香りが少なく、苦手な人も食べられちゃう絶品セルリーです。じつはJA信州諏訪オリジナル品種「諏訪3号」という、管内でしか作られていない品種なのです。
セルリーがちょっと苦手という方は、セルリーを見直してただけるかも!?
セルリー収穫の様子。おわかりでしょうか。外が真っ暗であることが……(午前2時から収穫が行われます)
「母子で就農した平出さんのセロリ栽培農事録」はこちら
林 詩乃さん|畜産農家(2022年3月~連載)
昨年夏に開田高原で取材の際に筆者と撮影!笑顔がステキな林さん(写真右)
「中学時代の「牛飼いになる夢」かなう。詩乃さんの農事録」はこちら
長野県の木曽地域である開田高原で畜産(繁殖)農家を営む林さんは、2000年生まれ。農業の先生は、ご自身のおじいちゃんとおばあちゃんです。
夏はトウモロコシが名産の御嶽山麓の開田高原は、長野市からは車で3時間ぐらいかかりますが、空気がおいしく景色が良くて、ほんとにいい場所でした。お会いするとシャイでマイペースな林さんでした。
大型動物を扱う畜産の現場は、なかなか想像がつかないことが多いかと思います。昨今、資材高騰でエサ代などが上がり、畜産への影響は大きいです。そんななかで未来を担う若手畜産農家である林さんの記事を、ぜひお読みいただきたいです。
かわいい牛たちの様子をたくさん教えてくださいます
「中学時代の「牛飼いになる夢」かなう。詩乃さんの農事録」はこちら
殿倉 由起子さん|果樹農家(2022年4月~連載)
2023年11月に農家民泊&カフェ「Cider Barn &more(サイダーバーン・アンドモア)」をオープン
「子育て、農業、そして野菜ソムリエ!殿倉さんの農事録」はこちら
長野県南部にある飯田市の果樹農家さん。農業の傍ら、南信州の地域を盛り上げたいという思いから、2023年11月に農家ゲストハウスをオープン。私も先日、行ってきましたが、南信州の山並みを一望し、殿倉さんの思いが詰まった素晴らしい施設でした。
地元で採れた野菜で作られるランチプレートも絶品。それもこれも殿倉さんのホテルマンだった前職がフルに生かされているのだと感じます。
南信州でりんご栽培をしつつ農家ゲストハウスを運営し、さらに5歳の男の子を育てるママでもあるパワフル農レディの殿倉さんの記事、必見ですよ。
殿倉さんは長野県オリジナル品種の夏りんご「シナノリップ」を栽培し、シードル作りもしています
「子育て、農業、そして野菜ソムリエ!殿倉さんの農事録」はこちら
今後もお楽しみに
これまで「農事録」をご愛読いただいた方も、これから「農家さん日記」をお読みいただく方も、長野県JA組合員のブログが読めるのはここだけかもしれません(笑)
農業の魅力と農畜産物のおいしさの秘密、そして自然の厳しさの一端に触れていただけることまちがいなしです。
今後、執筆者自身が手がける農畜産物に関わるプレゼント企画も計画しています。ぜひ記事を読んで、ご応募ください。感想コメントもお待ちしております!