これだけは知っておきたい8つのコツ
1. 品種選定のポイント
ブルーベリーは、2種類に大別することができます。暖地向きのラビットアイ系、寒冷地向きのハイブッシュ系。お住まいの地域に合わせて選ぶのが良いでしょう。1品種では交配せず、実がなりにくい品種もあります。同系統・同時期に開花する品種を2品種以上植えてください。
2. 植え付け適期はいつ?
芽が動き始める春本番までが植え付けの適期です。植えてみたいな、と気になっている方は、この時期を逃がさないようにしてください。
3. 枯れてしまうのはなぜ?
基本的には水不足です。地植えする場合は、土壌の改良・保水性を向上させるために、ピートモスを苗1本につき5リットルほど混ぜた土に植えてください。そして、土壌が乾燥する前に水を与えてください。
鉢植えの場合は、鉢の下に大きめの受け皿を置くと、水が切れてしまうことを防げますが、常に水がたまった状態にしてしまうと、過湿で根が傷んで株が弱り、最悪枯れてしまいます。
4. 1年目は樹を育てる!
春に買った苗には花芽が、初夏に買った苗には実が付いています。樹を育てるために、買ってきたらまず、すべての実を摘み、樹を育てることオススメします。3年ものや1m前後の大きな苗を買った場合は摘みとる必要はありません。
※苗のサイズによっては、2年の育成期間が必要です。
5. 摘蕾・摘果で栄養集中
初春には枝先に花芽が形成されます。充実したものを選び太い枝でも3つ、細い枝はひとつ残して摘んでしまいます。「もったいない」とたくさん実らせると、樹が弱り翌年枯れてしまう場合があります。基本的にブルーベリー生産者は摘果はしないそうですが、家庭菜園の場合は、栄養を集中させ樹を弱らせないためにも、色付く前に成長の悪い実を摘み取るのが良いでしょう。
6. 害虫駆除は早めに
多いのは新芽に付くアブラムシと毛虫です。農薬を使いたくない場合は、春先から夏にかけて手作業駆除してください。カイガラムシの類や手に負えないほど発生した時は、早めに農薬を使用してください。
7. 剪定・誘引の成功のヒミツ
樹の内側を向いた枝や混み過ぎている枝は芽吹き前に切り落とします。長く真っ直ぐ上に伸びた枝は、切り戻すか、下か横に誘引してください。横枝が出て、翌年この枝にも実がなる可能性が高くなります。
8. 野鳥対策は必須!
ブルーベリーは野鳥の大好物なので防鳥ネットは必須です。枝ごとに覆うのであれば、玉ねぎ・ミカンのネットで鳥の捕食は防げますが、網の目が細かく風通しが悪くなるのでオススメできません。専用のネットは園芸店・ホームセンターなどで購入が可能です。
一番大事なのは、水管理とたくさん実を生らせないこと、苗が小さいうちは花芽をすべて摘んでしまうこと。このふたつに気をつければ、枯死という最悪の事態は防ぐことができるでしょう。
来年の春に植え付けても、食べられるのは早くて2年後の夏・・・。おいしい果物を育てるには、「樹を育てる」ことが大切で、時間も手間もかかるのですね。
みなさんもチャレンジしてみてくださいね。