2022年から始まった「農業高校生の青春チャレンジ」は、長野県内の農業高校の生徒たちがそれぞれ「2024年に形にできる具体的な目標」を設定し、JA長野県のサポートを受けながら取り組んでいくプロジェクトです。
各校のチャレンジの様子は、SNSや長野朝日放送のテレビ番組で放送されます。
第2回目となる2月18日(土)の放送では、須坂創成高等学校、木曽青峰高校、下伊那農業高校の取り組みを紹介しました。
<番組放送内容はYouTubeでご覧いただけます>
須坂創成高校のチャレンジ
2022年の夏、⻑野県オリジナルのりんごの早⽣品種「シナノリップ」は、期待とは裏腹に、あまり値がつきませんでした。
この事態から生徒たちは長野県農村⼯業研究所の協⼒を得てドライアップルを作ることを思い立ち、りんごジュースやジャムと一緒に「りんごギフト」として作ることを目標にしました。
収穫の様子
りんごの選別
高校生のオフショット
どんなドライアップルがいいのか、自分たちでアイデアや意見を出しながら試作品を作り、試食をしながら探っています。
ドライアップルのチップス型を作る
好きな形にカットして、オリジナルのドライアップルを模索
種類豊富で手軽に食べられるドライフルーツは、じつはさまざまな製法があり、特徴もそれぞれです。
長野県農村工業研究所では、3種類のドライフルーツの研究をしています。素材の味をそのまま楽しめる「無調味乾燥型」は、同研究所が特許を持っています。もうひとつが糖度を上昇させ、乾燥しても柔らかい食感を味わえる「セミドライ型」。そしてパリッとサクッと食べれる「チップス型」です。
無調味乾燥型のドライアップル
「セミドライ型」のドライアップル
チップス型のドライアップル
番組では、須坂創成高校で栽培したりんごを使って試作し、生徒たちは食べ比べをしながら、どんなドライアップルを作るか検討しています。
詳しくは番組動画をご覧ください。
木曽青峰高校のチャレンジ
木曽青峰高校は、地元木曽の伝統食である「すんき漬け」をもっと多くの方に親しんでもらいたいと「すんき漬けを使った発酵バター」を作ることに取り組んでいます。
すんきのカブ収穫写真
すんきの菜っ葉
すんきカブ
番組では、JA木曽女性部の方にご協力いただき、同女性部が作るすんき漬けと、学校で作ったすんき漬けを食べ比べました。
JA木曽 女性部のみなさん
すんきの元
すんき漬け作り
すんき漬け
もっとおいしく作るにはどうしたらよいか女性部の方と意見交換し、今後の商品開発に役立てようとしています。詳しくは番組動画をご覧ください。
下伊那農業高校のチャレンジ
下伊那農業高校は県内の農業高校で唯一、校内でお茶を栽培しています。「赤石銘茶」というそのお茶の剪定後に出る茶葉などを活用して「お茶のお香」作りにチャレンジしています。お茶の香りを「飲む」以外の方法で楽しむための商品開発です。
学校の茶葉風景
研究では、剪定後に出た茶葉を乾燥させ、そのまま茶葉を細かくしたものと、お香を作る際に使用するタブ粉(線香や蚊取線香)に練りこんだものの2パターンで進めています。
剪定後の葉っぱを活用
焚いて研究
タブ粉を使って作ったお香
学校で作っているお菓子とお茶
アドバイスをいただいている様子
番組では、JAみなみ信州のご協力で、お茶やお香の試作品への感想やアドバイスをいただきました。詳しくは、番組動画をご覧ください。
2023年も、長野県内の農業高校6校の取り組みの様子を番組公式SNSやブログなどで随時発信していきます。農業高校生のチャレンジに注目をしてみてください。