2022年からはじまった「農業高校生の青春チャレンジ」は、長野県内の農業高校の生徒が「2024年に形にできる具体的な目標」を設定し、JA長野県のサポートを受けながら取り組んでいくプロジェクトです。
さらに今回は、番組公式のインスタグラム・X(旧Twitter)で、プレゼントキャンペーンを実施しています。
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第4回目は2月25日(日)に放送されます。今回は、長野県更級農業高等学校、長野県富士見高等学校、長野県南安曇農業高校の取り組みを紹介します。
佐久平総合技術高校|商品開発に取り組み、米の消費拡大を図ろう
佐久平総合技術高校では、水田フナ養殖と合わせて稲作に取り組んでいます。お米の消費量が減ってきているなかで消費拡大を図るため、お米を活用した商品開発に取り組み、お米の大切さと、その魅力を伝えることにチャレンジしています。
7月、水田フナ養殖・稲作の作業
佐久地域に伝わる昔ながらの「水田フナ養殖」で、フナを育てながら無農薬で有機米を栽培しています。この日は農薬を使わず、田車(たぐるま)での除草を行いました。
フナが元気に育つために重要であり、安全・安心な有機米を栽培するための大切な作業です。
全員男子で、元気もりもりで作業していました!
手作業での除草
田車を使った除草
12月、米粉のクレープと味噌パンの試作
JA佐久浅間女性会の協力のもと、米粉クレープと米粉味噌パンの商品開発に取り組みました。レシピはJA女性会が使っているものを参考に、レクチャーを受けながら一緒に作りました。
クレープの具材は、学校で作っている農産物など各コースから提供してもらい、佐久平総合技術高校でしか作れないオリジナルクレープが誕生しました。
米粉味噌パンは、学校で作っている味噌を使用してオリジナル味噌パンを作りました。
クレープは学校で栽培・加工した米・ソーセージ・エディブルフラワー・ポップコーン・ほうれん草・卵を、味噌パンは米・味噌・野沢菜漬けなどを使いました
女性会の皆さんと商品開発にチャレンジしています!
それでは、試食!
味噌パンは、ほんのり甘く、蒸しパンのようにやわらかくて、とてもおいしかったです。クレープは、高校生らしいオリジナル性が感じられる飾りつけがとても魅力的でした。
奥が味噌パン、手前が米粉クレープ
生徒たちからは「学校でとれたものを使って、こんなにおいしい試作品を作ることができてよかった」「貴重な経験をさせてもらえて、とてもありがたい」という、うれしい言葉をいただきました。
女性会のみなさんからは「一緒に取り組めてよかった」「高校生と交流ができてよかった」「また、高校生といろんなことをやりたい」といったコメントをいただきました。
お米の消費拡大に向けてがんばろう!
南安曇農業高校|「北アルプス×ひまわり迷路」で安曇野を盛り上げよう!
南安曇農業高校では、遊休水田を活用するため、農業土木の測量技術を使ってひまわりの迷路を作り、夏の安曇野を彩るエンタテインメント・コンテンツの開発にチャレンジしました。さらに、ひまわりの種から油を精製し、商品化を目指しています。
環境クリエイト科で力を合わせて取り組みました!
7月、ひまわり迷路の完成
学校の休耕田を活用し、測量からトラクターでの道づくり、ひまわりを植えて育てるところまで、高校生が授業で学んできた知識と技術を生かして、ひまわり迷路を制作しました。今年は背丈が少し小さいとのことですが、とてもきれいに花が咲いています。
ひまわりがずらり!
ひまわり迷路を上から見ると、こんな感じ!
11月、ひまわりの種を収穫
JAあづみ「くらしのネットワークあんしん」のみなさんに指導していただきながら、咲き終わったひまわりを収穫し、たたいて種を採取しました。
ひまわりを収穫中
収穫したひまわりには、種がたくさん詰まっています
ひまわりをたたいて種を取っています
たたいた種はきれいにして、油を精製していく予定です
下高井農林高校|下高井農林オリジナル「みゆき農林ポーク」を育てよう!
「北信州みゆきポーク」は長野県を代表するブランドポークで、やわらかな肉質と良質な甘みのある脂身が特徴です。現在は飯山市内の養豚農家2軒のみで育てられており、生産が途絶えてしまう危機に直面しています。
そんななか下高井農林高校 産業創造コースの2年生が、この春から青チャレでみゆきポークの飼育に取り組み、高校オリジナルの新しい「みゆき農林ポーク」を育て、ブランド化を目指しています。
7月、養豚農家からの肥育レクチャー
JAながのでみゆきポークを肥育している2軒の農家さんと、営農技術員の齊藤宏幸さんにお越しいただき、肥育のアドバイスをいただきました。
肥育のポイントやアドバイスをいただいています!
元気いっぱいのブタさんたち!
10月、エサやり
JAながのとの交流学習会から3か月。交代で豚舎をきれいにし、専用の配合飼料を与え、生徒たちは毎日、豚の飼育に取り組んできました。愛情を受けて2頭の豚は大きく健康に成長しました。
そして10月末、出荷時期をむかえました。農家と同じ品種で、同じエサを与え育てた豚は、晴れて「北信州みゆきポーク」として出荷されました。
先生と高校生で管理に取り組んでいます
豚舎の清掃をしています
11月、豚汁を文化祭で振る舞い
11月、高校では作物の実りと動物の命に感謝する収穫祭が行われます。その祝いの食事として、生徒たちが育て、収穫した豚を使った豚汁が用意されました。
おいしい豚で作った豚汁を、生徒みんなでありがたくいただきました。
「北信州みゆきポーク」を使用した豚汁
お赤飯も一緒に振るまわれました
収穫祭当日には、生産者や消費者の生活を支える家畜を供養する「畜魂祭」が行われました。
地域の先人が築き上げてきたブランド「北信州みゆきポーク」。いただいた豚の命に感謝する供養は、生徒たちが青春チャレンジの目標実現を改めて誓う、貴重な機会になりました。
育てた北信州みゆきポークや、そのほかの家畜の供養をしています
「ありがとう」と感謝の気持ちを伝える生徒たち
今後は学校オリジナルのみゆきポークを肥育するため、自分たちでできる肥育方法を考えて実践していきます。
地域ブランド「北信州みゆきポーク」を守っていこう!
最後に…
現在、農業を取り巻くさまざまな課題のなかでも、高齢化や担い手不足による農業従事者の減少は非常に深刻で、私たちの生活から農業が遠いものになりつつあります。
また、耕作放棄地の増加などにより生産基盤の弱体化が進むともに、生産資材価格の高止まりが農業経営に大きな影響を及ぼしています。一方で生産コストの国産農畜産物への価格転嫁は進んでおらず、生産現場は厳しい状況が続いています。
JA長野県グループでは、農業の魅力を農業高校生のみなさんと一緒に伝えていくため、タッグを組んで取り組みを行っています。番組を通して、長野県の農業や農業高校について知っていただき、農業の応援団になっていただければ。
みんなで一緒に農業を盛り上げていきましょう!
今回取材した内容は、2月25 日(日)10時30分からabn長野朝日で放送します。当日は見られないという方は、後日YouTubeで公開するので、楽しみにしていてください!
さらに今回は、番組公式のインスタグラム・X(旧Twitter)で、プレゼントキャンペーンを実施しています。長野県内の農業高校の取り組みを知っていただくと同時に、JA長野県グループについても知っていただける企画となっています!ぜひ、ご参加ください。
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