みなさん、日本酒は何から作られているかご存知ですか?
「長野県のおいしい食べ方」読者のみなさんは口をそろえて「そんなの知ってるよ!」と言われるかもしれません。そうです、正解は「お米」です。
「令和の米騒動」が未だに収束しないなか、日本酒への影響は大丈夫なのかと疑問に思われた方がいらっしゃるかもしれません。じつは日本酒への影響は限定的です。というのも、日本酒は酒米を原料としており、一般的な主食用米とは特徴も流通経路も異なります。
ここでは、酒米の特徴についての説明は割愛しますが、気になる方は、こちらの外部サイトから比較写真をご参照ください。
さて、米作りが盛んな長野県には、おいしいお酒がたくさん! 酒蔵の数は全国的にトップクラスで、日本酒の醸造が盛んです。
今回は長野県を代表する地酒「水尾」「大雪渓」「大信州」を飲み比べてみました。
さあ!飲み比べだ!
信州のとある居酒屋にやってきました。バカ舌の筆者だけでは不安なので、同僚2人に協力してもらいました。注文したのは、飯山市「水尾」、北安曇郡池田町「大雪渓」、松本市「大信州」の3銘柄。
右から水尾、大雪渓、大信州
見た目ではどれかわからない…
冷えた身体を温めるべく、まずは熱燗でいただきました。うん、おいしい!
温かいとお酒の風味がガツンと伝わります。そして熱燗は、温度の変化に応じて移り変わる味わいの変化が楽しめます。
身体も温まったところで、冷酒と飲み比べました。

冷酒の方が飲み慣れているせいか、最初から最後まで味わいにブレがなく、飲みやすく感じました。
なかでも水尾は後味がすっきりとした清らかな味わいで、食事とも相性バッチリ。箸が進みます。みんな大好きな定番の日本酒です。
「みずをください!」
ところで、こんな「居酒屋あるある」を経験した方はいらっしゃいますか。
その「あるある」は、注文の際に訪れます。
店員さんに「水尾ください!」とお願いすると…なんと、お水が出てきます。
「水をください!」とお願いすると…今度はまさかの水尾が出てきます。
長野県ならではの「居酒屋あるある」です。みなさんがご注文の際は、くれぐれもお気をつけください…
もちろん水ではありません
さあ!飲み比べだ!(引き続き)
「水尾ください」と頼みたいところですが、大雪渓をいただきます。

大雪渓はほんのり甘くフルーティーな味わいで、お米の甘みが口の中で広がります。辛口が苦手な人も楽しめる絶妙な味わいで、おすすめです。
「水をください」と頼みつつ、大信州もいただきます。
写真(大信州。グイッ!)
大信州は非常に味わい深く、最後までお酒の味が伝わってきます。水尾とは対照的に、ごはんがなくても、大信州だけで楽しめるほど特徴のあるお酒です。お酒好きの人は、大信州を好む人が多いのではないでしょうか。
おまけ・イナゴ初体験
生まれも育ちも長野県の私ですが、はじめてイナゴを食べました。低脂質・高タンパクのヘルシー食材。サクサクとして、まったくクセがなく、ビジュアルが苦手でなければ自信をもっておすすめできる長野県の一品です!
写真手前の皿がイナゴの佃煮。(自己責任で…)拡大してご覧ください